あらすじ 南北朝時代/楠木正儀 伝

正田前 次郎

起 の章「南北朝の分裂」

第 1 話 元弘の変 あらすじ

※「大河小説 南北朝時代/楠木正儀 伝」第 1 話のあらすじです(ネタバレ注意!)

※ 尚、第 1 話 の本編を読まれたい方はこちらから

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887356643/episodes/1177354054887356704



 この混乱の時代は、主人公、楠木正儀まさのりの生涯そのものである。


 後の正儀こと虎夜刃丸とらやしゃまるがやっと歩けるようになったばかりの頃。時の帝、後醍醐天皇が鎌倉幕府の討伐を決意し、笠置山に出奔して兵を集めた。


 虎夜刃丸の父、楠木正成まさしげも、帝のめいである綸旨りんじを受け、赤坂城で討幕の狼煙のろしを上げる。


 すぐに幕府は笠置山と赤坂城に大軍を送る。その中には清和源氏の名門、足利高氏・直義ただよし兄弟がいた。


 幕府の大軍の前に、笠置山は早々に落ち、帝は幕府に捕えられる。しかし、赤坂城の楠木正成は、寄せ来る大軍を、奇策を持って翻弄し、押し返した。


 その頃、虎夜刃丸は母、南江久子に連れられて、兄や従兄弟らとともに、観心寺に避難していた。だが、そこも安住の地ではなかった。母子に危機が迫る。

 すんでのところを助けたのは、笠置山から赤坂城に向かっていた帝の第三皇子、護良もりよし親王であった。


 その護良親王を迎え、寡兵かへいで大軍を凌いでいた楠木正成も、水源を絶たれ、兵糧が尽きると、対抗するすべを失う。だが、正成は当初の企て通り、自害したように擬装して、親王らと共に、赤坂城を脱出する。


 一方、落城した赤坂城を見聞する幕府軍の足利高氏は、正成は死んでいないと確信していた。


 観心寺では、虎夜刃丸ら女子供おんなこどもが赤坂落城の報に触れ、動揺していた。兄の多聞丸はそんな一同を勇気付ける。


 そこに現れたのは、正成の末弟、楠木正季まさすえ。正成らの無事を伝えるとともに、次なる手立てを打ち明け、女子供おんなこどもにも協力を仰ぐのであった。



起の章 南北朝の分裂  登場人物等はこちら

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