第2話 スクランブルエッグと炒り玉子
スクランブルエッグを食べながら炒り卵について思いだした。幼かった頃、母親に言われて、鍋に入っている生卵を割り箸でかき混ぜた。多分鍋は火鉢にかかっていたのだ。この作業は好きだった。玉子がチョット固まりはじめると、慌ただしく箸をグルグルと動かすのだ。一気にに炒り玉子が出来上がる。ところが、この作業を何年か前にやったのだがうまくいかないのだ。幼い頃から簡単にできたことが、年を重ねるとできなくなる。多分生まれた時が頂点のことがたくさんあるのだろう。
スクランブルエッグと炒り玉子は確かに違う。炒り玉子は幼い頃が頂点の料理なのだ。
マーマレード 里岐 史紋 @yona
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