立像

 わたしという不協和音

 異物が挟まったように

 日々と世界と他人からすれ違う

 どんな音楽に従ってこの世が動き、踊らされているのか

 わたしはなにひとつ理解できない

 わたしは不器用な足取りで

 なんとか片隅に逃れて佇む

 みんなの舞踏が指し示す機構を

 愚かな立像として眺めてでもいるように

 きっといつまでも踊れない

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