詩の扉

 詩を書こう

 そう思って

 扉の前に立ち

 ノックする

 その瞬間はいつも緊張する

 ノックに応えて

 言葉は現れてくれるだろうか?

 扉は閉ざされたままだろうか?

 いくつもの詩を書くとは

 いくつもの扉を叩くこと?

 それとも扉はたったひとつで

 言葉はいつも同じ声?

 まあいいさ

 今日も扉をノックして

 答えるものをただ待とう

 美醜はぼくにはよくわからない

 扉が開かれるその音を

 耳を澄まして聞きたいだけ

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