第2話サンタさん

みんなのお家にはサンタさんは来るかな?


うちにはもう来ないけど。


今はもう成人してお仕事してるいとこは、大学生までサンタさんが来てたらしい。


自分もそうかなと思っていた。


自分は人と同じとか少し嫌なタイプなので、サンタさんへお願いするプレゼントも次第に変化し、

市販のおもちゃだとみんなと被るので「もっとこんなデザインで!」


とか現実に存在しないものをサンタさんに頼み出してから。そして、欲しいものを親に言わなくなってから。


弟も私もサンタさんとはおさらばだった。


小学6年生の時だった。弟は4年生だった。


可哀想に。


弟は詮索がうまいほうで今でも、ニンテンドースイッチの見守り設定をONにしてもすぐにパスワードを解読されてしまう。


早いうちからサンタさんは絶対お母さんとお父さんだ!と思い、証拠探しに出た我ら姉弟。


と言っても私が小学校3年の時に友達のお姉さんがサンタさんは親だって見つけて。

、そこから二人ともプレゼントが無くなった。


と言うのを聞いたので証拠はそれが一番だったのと。


弟がまだ幼稚園の時。私がおもむろに開けた押し入れに、

プレゼントとして用意してあった仮面ライダーのベルトを見つけた事。


我々は全然よいこじゃないですね。


さてさてさーて。


サンタさんがまだ来てるおうちの子がこれを見ることは無いだろうが、万が一見ちゃった場合は、詮索はしちゃダメだよ!


欲しいものは、ママ、パパ、ばぁば、じぃじに、ちゃんと言っておくこと!


そう言えばね、今日学校で学年集会があったんだけど。

小学生の子供のいる先生が、「クリスマスで浮かれて危険を起こすんじゃないぞ」と仰りました。


クリスマスに先生も生徒の指導をしてる暇無いものね。だってその先生は


サンタさんにならないといけない。一年に一度の大事なお仕事だもの!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

オシャレな生き方とは 亜枸斗 @tkuyomi-1024

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る