『あとがき』と『解説』

 最初の公開日から早3年……

 今頃になってやっと完成させることができました!

 いや、短編書くのにどんだけかかってんだよって話なんですけどね……


 改めまして、どうもはじめまして。

 狐花と申します。


 今回始めて短編小説というものを執筆しました。

 最初に言った通り、書き始めたのは約3年前なんですけどね……

 一度前編で公開した後非公開にして、完成させてまた公開するというクソみたいな事をしました。

 とりあえず、完成させられて良かった……


 書き始めた頃は、その時ドハマリしていた悪役令嬢モノで、第四の壁をぶっ壊す系のメタいお話を書きたいな~とか思っていた気がします。

 当時、色々な作品に影響を受けまくっていたのでそれが随所に出てしまっているかもしれません。


 この作品最初と最後の方はなんとなく決まっていたのですが、短編なのに途中で風呂敷を広げすぎて畳み方に悪戦苦闘した結果こんなに時間がかかってしまいました。

 というか、このお話ほとんどエルル無双みたいな感じという……

 本当はラハルドのあの突然の変わり身シーンをメインに置きたかったのですが、如何せんエルルがいいキャラしてたのでかなり動き回りましたね。

 キャラが勝手に動くというものの片鱗を見た気がします。


 多分、今回のお話だけでは読者目線、色々と腑に落ちていない部分もあると思いますので

 後日蛇足という形で、後日談の様な物を出そうかなとは思っております。


 とりあえずここで解説できるものはしておこうと思います。

 あとがきから見るタイプの方はこの先はネタバレなので、今すぐ本編を見ることをオススメ致します!


まずは世界観の元となった「ノーブル学園」について。

 と言っても、これの設定はほとんどがオリジナルなので元ネタがあるわけではないです。

 むしろ似たような物があったらやってみたいし読んでみたい。

 内容は本編でも言った通り、転生者の主人公があの手この手で攻略対象者を落としていくダーク乙女ゲームです。

 ベースは悪役令嬢モノでよくあった、ヒロイン側に転生憑依した嫌なライバル女ですね。

 そんな奴にフォーカスを当てたゲームなので、そりゃあENDはバッドエンドばっかりになりますよね。

 ハーレムエンドがメリーバッドエンドなのは正直自分でも面白いと思いました。

 まあ、洗脳魅了薬漬けなんでもありなのでそりゃ最終的には誰も救われませんよね?

 とはいえ、主人公だけはハーレムなのでハッピーですが……

 これが世界観のベースとなった設定。



さて、では主人公のリリア・ラベンヌこと病弱少女○○○○について。

 これも本編で書いたとおりなのですが、子供の頃から短い一生を病院で過ごした病弱の少女です。 享年19歳。

 短編ということもあり、名前は特に決めてはいなかったのですが、最後エルルに前世の名前を呼ばせたいがためだけに○○○○と表記しました。

 病院の図書室の本をほとんど読み切ってしまい、ネットサーフィン中にたまたま見つけた悪役令嬢モノにハマり、それ系のラノベや漫画、乙女ゲーム等に手を出した。

 その結果、自分の死期をなんとなく悟っていたこともあり転生への憧れを持った。

なお、転生後に凄まじく後悔した模様。


 リリア・ラベンヌに転生後は第二の人生を謳歌していたが、魔法学園への入学1年前ぐらいから対策を練り始める。

 結果、幼なじみ兼婚約者で攻略対象者のラハルドを巻き込む事で破滅の回避をしようとしていた。

 最初は対策はしつつも、元がゲームの世界とは言え今はここが現実なのでゲームと全く同じ様にはならないだろうと少々高を括っていたのだが、他の対象者が着々と攻略され始めている事を知り本格的に動き出していた。


 彼女自身はこの世界が現実であると思っているが、しかし自分がどこからか誰かに見られている様な気もしていた為、自分は小説かナニカの登場人物なのではないかと思い立ち第四の壁を壊すかの様に読者に問いかける事が多々あった。

 実際に見ていたのは、読者であり読者ではない別の存在なのだが……



お次は、ヒーローのラハルド・ディーンについて。

 といっても特に細かく決めているわけでもないので必然的に解説は薄くなる。

 王国の第二王子でありゲームでのメイン攻略対象者。

 王族であるため攻略難易度は一番高く、ある意味ラスボスみたいなもの。

 禁忌の魔法を彼に序盤で使いすぎると違和感を覚えてすぐに対策をしてくる程度には攻略が難しい。


 幼なじみで婚約者のリリアLOVEの好青年キャラである。

 若干愛が重たい気もするが、メンヘラやヤンデレほどではないので大丈夫だろう。

 なんだかんだ転生リリアも愛が重いしお似合いカップルである。

 アリエッタの話をリリアから聞いた時、最初は流石に半信半疑だったが、アリエッタから実際に禁忌の魔法を使われた形跡があった為、リリアを信じて協力するようになった。


 ちなみにリリアがラハルドに渡した無効化のアクセサリーが指輪だったのは、前述の通り彼女の愛が重かったからである。

 なお、ラハルドも前述の通り若干重いので普段はその指輪を左手の薬指につけていたりした。

 勿論、アリエッタに出会いそうな学園ではポケットに入れていたが。



禁忌の魔法の無効化について

 王国民が一番最初に覚える汎用魔法の一つである。

 ディーン王国ではかつての時代、禁忌の魔法により数々のトラウマを植え付けられた為使用の禁止と厳罰化を行い、その対策用の無効化魔法を全王国民が使えるように習得を義務化した。


 リリアの作った魔石のアクセサリーはその応用である。

 持っているだけでも効果を発揮するが、身につけていた方がその効果は強い。

 ラハルドは予備でネックレスも持っていたりした。

 やはり愛が重すぎる……



今度はアリエッタについて。

 とは言えこちらも設定は薄い。

 リリアと同じようにこの世界にやってきた現代の転生者。

 ゲームの方の主人公とは違う人物なのだが、この世界はゲームの世界であり自分は主人公なのだと気づいてしまったが為に、自らを破滅へと導いてしまう。

 ある意味呪いである。もしくはSAN値直葬。

 分かりやすく言うならば踏み台転生者と言って良いのかもしれない?


 ノルンとウルガについてはゲームの攻略対象者とその婚約者の悪役令嬢の一人である。

 早い段階でノルンがウルガの異変に気が付きリリアに相談をしたことで早々に救われた二人である。

 こちらはある意味RTAの様なもの。

 ノルンは普段はおとなしいのだが自分の大切なものの為ならばリリアやエルル以上の行動力を見せる。


王子の取り巻き……というよりアリエッタの取り巻き。

 ラハルドとウルガ以外のゲームの攻略対象者達。

 彼らは一番の被害者であり、必然的に加害者にもなってしまった。

 ラハルドがある程度行動を抑えようとはしていたものの、結局はアリエッタの策略により今回の騒動が起きてしまった。

 禁忌の魔法恐るべしである……


 彼らは真実を知り絶望し、その後も途方に暮れてしまった。

 ある一人を除いて……

 それはまた蛇足な後日談でお話しようかと思う。



国王陛下と王妃様はパーティーの六日前に行われたお茶会でリリアからある程度の話を聞いていた。

 しかし、実は裏で色々な困った事態が起きていたりもした。

 結論だけ言えば、結局のところ彼らの密かな夢は潰えてしまったのだ。

 それもまた後日談にて……



さてさて、それでは一番気になっているであろうエルルについて。

 彼女についてわかっていることは少ない。

 これを語るのは後日談が終わってからになるでしょう。

 それまでお待ちいただければと思います。



忘れるところでした……

トゥルーエンドについて。


 ゲームの方では都市伝説とされていましたが、実はちゃんとTRUEENDは実装されていました。

 やり方としては、

・主人公がリリアと情報屋の両名と一度も直接遭遇しない。

・序盤にラハルドへの魅了を一定回数使って少し警戒される。

・ラハルド以外の攻略対象者の内、幼なじみの婚約者が居る者の一人の好感度を25~30%に留め、それ以外の攻略者の好感度を90%以上まで上げる。

・ラハルドの好感度が急上昇するイベントが発生するのでそれを見る。

・突き落とされイベントが発生しないので、パーティーの5日前までに自分で階段から落ちて目撃証言をでっち上げる。

・これらをノーヒントで手探りで行わなければならない。


 とまあ、ノーヒントで見つけ出すのは割りと難しかったりします。

 そもそも販売停止になったので本数も少ないですしね~

 特に難しいのはリリアとの遭遇をしない事。

 序盤のラハルド攻略中に割と高確率でリリアと直接遭遇することが多いのでここが難しい。

 次が幼なじみ婚約者の件でしょうか?

 幼なじみ婚約者が居るのはウルガともう一人、宰相の息子です。

 どちらか一人の好感度を25~30%に留める必要があり、その後残りを90%まで上げるのが割りと大変。

 そこまで達成したら急にラハルドのイベントが発生して好感度急上昇!

 かと思ったら最後の最後でラハルドの好感度のハートが粉々に砕けて主人公断罪です。

 急上昇イベントまで行ければ階段から落ちるのは選択肢が出るので割りと問題はないと思います。

 という、ここだけ割としっかりと考えたゲーム設定でした。

 一応隠しスチルもあるよという設定。

 公式はサイト内のおまけQ&Aでやんわりと仄めかす程度でそれ以外では一切言及しない徹底ぶりを見せた為、最終的に都市伝説になりました。

 解析すれば一発で解るんじゃないかって?

 解析ツールを使おうとしたらゲームデータそのものがクラッシュするような技術を無駄に詰め込んでいた為、解析は終ぞ完了しませんでした。

 どこに技術使ってんだよ。だから公式は病気とか言われるんだ……


 と言った感じで解説は以上となります。

 他に気になったことがあれば気軽に聞いていただいても大丈夫です!


 それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。

 後日談や次回作等も読んでいただけると幸いです。

 では、また。

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悪役令嬢は第四の壁をぶち破る。 狐花 @coka556

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