第42手 対局者自身が飛車の如く動く世界
「二人分のオーラを込めただと…!?」
驚きを隠せない様子の
「このオレが、こんな所で負けてたまるかぁ…!!」
『新たれぞーシステム』
俺は、飛んで来た飛車を目掛けて走った。もう不安は無い。何も怖くない。俺自身が飛車の如く、突っ込んでやる。
「俺は名人になる男だ…!お前みたいな腐った奴には絶対負けねぇ…!」
俺は、寸分違わぬ駒捌きで、
『斬』を上に振りかざし、頭から股下まで一気に降ろした。
宙には、紅黒い血、香のオーラから発生した水飛沫が散る。それらが俺の込めた光属性でキラキラと輝きながら舞っている。
「にゃにゃ!?
猫王、周りをよく見てみやがれ…!倒れたのは
「にゃー!?そんなバカな!?
既に、他も勝敗は決まっていた。地面にひれ伏すのは、皆、猫王の同志達。そして、当の本人さえも追い詰められていた。
「猫王!お前はもう終わりだよ…!」
もう猫王に勝ち目はなかった。
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