応援コメント

第十三回 荀崧の娘は兵を取りて父を救う」への応援コメント


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    三国志大戦と田中芳樹氏の小説のおかげで、意外な知名度がある少女英雄「荀灌」の活躍ですね。荀灌は荀彧の五世の子孫にあたります。

    史実では、列女伝に『荀崧小女灌,幼有奇節。崧為襄城太守,為杜曾所圍,力弱食盡,欲求救于故吏平南將軍石覽,計無從出。灌時年十三,乃率勇士數十人,逾城突圍夜出。賊追甚急,灌督厲將士,且戰且前,得入魯陽山獲免。自詣覽乞師,又為崧書與南中郎將周訪請援,仍結為兄弟,訪即遣子撫率三千人會石覽俱救崧。賊聞兵至,散走,灌之力也』とありますので、田中芳樹氏の言う通り、荀灌の判断で、周訪までの援軍を頼みに行ったかは分かりませんが、三国志後伝よりその活躍は目覚ましいですな。

    京劇にもなっている荀灌ですから、創作をしてでも活躍させて欲しかったところですが、500も兵を連れて、深夜に出て行っているのに、遊学と言って敵が信じて道を通すという「誰得」な展開になっているのが残念です。

    ここらは、もっと講談の面白さ、あるいは史実に即した緊張ある描写が加わって欲しかったところですね。

    作者からの返信

    こんばんは。
    面倒な漢詩を解釈しているとこんな時間。ワケが分からないよ。少年老いやすく学なりがたしです。

    〉荀灌

    田中芳樹さんが小説化されていましたか。中国物は『隋唐演義』から追っていませんでした。ある程度読めるなら原文にあたる方がやはり楽しいです。小説はどうしても文化的な違和感を丸めますからね。

    少女が包囲を抜けて救援を求めに行く筋は小説にもしやすかったでしょう。酉陽野史が講談調に面白くしなかったのはナゾです。
    実は個人的にこのテのネタには興味薄なので、酉陽野史さんも単なる歴史趣味の人かも知れませんね。

    しかし、京劇になっているなら、元代からネタになっていたんじゃないかなあ。これだけアッサリした感じだから、劇作されていなかったのかな。

    中国の農村遺跡の調査資料を見ていると、社にはだいたい劇を演じる舞台があったりします。これは、演劇がいかに民間に浸透していたか、娯楽として親しまれたかを表しています。

    秋祭りや新年の祭りでは劇が必須だったわけですね。劇は娯楽であり、教化の手段であり、政治宣伝でもあったわけですが、このあたりもなかなか興味深いものがあります。

    元代からの講談や演劇ネタがあっても、この話だけをガッツリ講談やられても困りますから、バランスをとってネタを殺したのかも知れませんね。