伍戦目 自己紹介

【ガラガラガラ】と、扉が開く音が聞こえたのでそちらを振り返ってみると、

「管理人さん、何かこの人に作ってくれない?」

と、小さめの男の子が言った。

男の子が指を指している人は4人いるうちの一番、背の高い人におぶられた人だった。

「お腹、空いたんだって。」

ぐ~ ぐるるるるぅぅ~~

お腹が空きすぎていて凄い音が聞こえた。

「お、なか、すいた・・・」

今にも死にそうな顔をしていた。

奏「分かった。いつものやつでいい?

あと、みんなもご飯にしようか。」

『やったーー!!』

みんながご飯と騒いでいるのにも関わらずボクはいろんなことが頭に横切った。

いつものやつってことは、いつもこんな感じなのかな?

なんで、こんなになるまでほっておいたんだろう?

というか、そこまで何に熱中していたのだろう?

これがいつものことならみんなもなんでその前に食べさせないんだろう?

・・・・・・ダメだ。

考え出してしまうと、いろんなことを思ってしまう。

そんなことをことを考えているうちにご飯ができた。

奏「はい、来たよ。凛久、他のみんなも呼んできて。」

凛「おう!!」



『いっただっきまーす』


奏「じゃあ、みんなここで紹介します。

新しく、入ってきた如月 璃月ちゃんだよ。皆、仲良くしてあげてね。」

急に紹介が始まった。

璃「よ、よろしくお願いします。」

びっくりして立ってしまった。

恥ずかしい・・・。

奏「じゃあ、凛久と一南から自己紹介していって。」

『わかった』

凛久斗と一南星は何回か話したけど詳しくは聞いてないな。

凛「僕は双子の兄の凛久斗。二人とも高1だよ。」

一「僕は双子の弟の一南星。」

『好みは二人とも同じだよ。

         よろしく!』

結構、簡単な自己紹介だった。

奏「じゃあ、次は雷雅らいが。」

雷「はぁ?」

怖い・・・。

奏「やって。」

雷「はぁ~。わかったよ。くそが。

俺は済陽さいよう 雷雅らいが。」

あ、それだけなんだ。

雷「あぁ?なんか、文句あんのか?」

こっわ。ちょー怖い・・・。

奏「その言い方、やめてって言っているでしょう。」

雷「しょうがねぇだろ。」

でも、ちゃんと話してくれるから結構いい人なんじゃないかと思った。

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オセロ ~世界の表と裏~ 鬼灯 @sagemiu

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