九通目 調べても見つからない国
モルガン・ローサリーさん
こんにちは。颯竜仁です。
文通を快諾してもらって、ありがとうございます。
これから、よろしくお願いします。
もらった手紙の通り、ここからは俺も忌憚なく書かせてもらうね。
なんというか、同じ十七才というのはびっくりした。
もっと大人かと思ってたんだ。
十三才で成人って、
日本じゃ中学一年で、まだまだ成人式からは程遠い。
あと、ローサリーが住んでるっていうマヒラ国を、
ネットや世界地図を見て、自分なりに調べて見たんだけど、
どうにも発見できなくて。
どこらへんの地域なんだろう?
騎士なんて小説や映画とかでしか知らないし、
不思議な場所なのかなって考えたりもした。
お父さんとお母さんは、なんだか凄くえらいさんなんだね。
うちは典型的なサラリーマンとパートの主婦で、
平凡な生活を送ってるから、月とすっぽん。
でも仲は良いほうだから、それなりに平和に暮らせてるはず。
本当は色々と聞きたいことはたくさんあるんだけど、
一回であんまり長々と書いてもお互い大変だから、
今日はこの辺で、失礼します。
P.S
騎士の仕事は危険が多そうだけど、ケガには気を付けて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます