第7話 私たちは何者か

 アヤ・ルテ聖院せいいんの廊下はいつも静かだ。行き交う人は決して多くないのに、どうしてこれほど静かなのか――フェライはいつもふしぎだった。きっと、聖院という特殊な場所だからこそ、なのだろう。そう、適当に結論付けている。

 いつもどおり静かな廊下を、フェライは軽やかに歩いていた。一日の鍛錬を終えたあとで汗だくだが、気分は羽のように軽い。めいっぱい動くのは気持ちがいい。男女関係なく走り回って剣を振るえるのだと実感できるのは、さらに心地よいことだ。

 上機嫌なフェライを呼ぶ声があった。振り向くとむこうから、同じ騎士見習いの少年が歩いてくる。同じように汗だくでせっかくのきれいな黒髪もぐしゃぐしゃだったが、秀麗な顔立ちだけは変わりようがなかった。

「あ、デナン、お疲れ様。今日も残って練習してたの?」

「ああ」

「まじめね」

 フェライが思わず顔をほころばせると、デナンはくしゃくしゃの髪をかいた。

「そんなことないさ。君とルスに引き離されるのが怖くて、必死に食らいついているだけだ」

「そういうところがまじめなのよ。チャウラを見習えとは言わないけど、もう少し肩の力を抜いていいと思う。剣の腕だけがすべてじゃないし」

「そう、だね。頭ではわかっているつもりなんだけどな」

「まあ、私も人に偉そうなこと言えるほど、わかってるわけじゃないけどね」

 二人はそのまま、なんとなしに並んで歩いた。いつものように、いろんな話をした。鍛錬のことだけではない。同期の少年のさぼりがばれて、窓ふきをさせられていたとか、今日の夕食は久々に焼き肉ケバプが出るらしいとか、そんな他愛もない話もたくさんする。

「フェライもチャウラも、たくましいよな」

 デナンがふいに呟いた。フェライは目をしばたたく。

「どうしたの、急に」

「だって君たちこんな男だらけのところで修行してるのに、全然つらそうな顔をしないだろう。それどころか、そこらの同期より先輩たちからの評価もいい。だから、すごいなと思って」

「うーん。私も、チャウラもだと思うけど、そんなにすごいことをしてるつもりはないわよ?」

 フェライは人さし指を立て、宙でくるりと丸を描くように回す。

「動くの好きで、剣も好きで、聖教の家に育ったから。お嫁に行って窮屈な生活するくらいなら、聖院で修行して騎士になりたいなって思っただけ」

「思って、行動に移せるからすごいよ。負けてられないな」

「本当まじめね。チャウラなんて『なーんも考えずに聖院来たよー』って前に言ってたわよ」

「あのは思考するより先に体が動く人だからな」

 おどけたデナンの言葉に、フェライは思わず吹き出した。デナンも同じように笑ったが、彼はすぐ表情をひきしめた。

「俺、もっと頑張るよ。一人前の、聖都を守る騎士になりたいからな」

 まっすぐな言葉。それは、出会ったときから変わらない。

 聖都を守ってこその騎士。それがデナンの揺るがぬ理想。その理想に向けて、ひたむきに走る彼の姿は好ましくて、まぶしかった。フェライは、少し目を細めた。

「うん、頑張ろう。一緒に頑張ろう」

 拳を突きだす。デナンは軽く目を見開いたあと、ほほ笑んで、それに応じた。

 少女と少年の拳は軽く、優しくぶつかった。



     ※



 またどこかで出会わないか――淡い期待を乗せた言葉が現実になったのは、翌日の昼過ぎのことだった。


 そのとき、フェライはルステムと一緒にいた。仕事の前にルステムが宿舎へ戻るというので、フェライは途中まで一緒に行くことにしたのだ。

「今日、フェライは『施し』があるのか?」

「ううん。大きな施しは明日。今日はこの後、大きな仕事はないわ」

 だからフェライは、いつもの中庭へ行くつもりだった。だが、その前に剣をくすねて――否、持ち出してこなければいけない。ルステムと別れたあとにこっそり、武器庫として使われている部屋に行くつもりだった。

 今日はどういうふうに稽古をしよう。そして、監獄塔の青年とどんな話をしよう。そんなことばかりをぐるぐると考えていたせいだろう。ふだん、人の通らない廊下ということで、油断もしていた。だからフェライは、すれ違った人とぶつかってしまった。自分も相手もお互いに、驚きの声を上げてたたらを踏んだ。フェライの手をひいたルステムが、呆れの目を向けてくる。

「おいおい、何してんだおまえ」

「うう……ごめん」

 フェライは同僚に目と短い言葉でわびてから、相手を見た。騎士団の制服が目に入った。

「す、すみません。大丈夫ですか?」

「あ、ああ。俺は大丈夫。こちらこそ申し訳ない」

 相手の方もどこか戸惑ったように謝ってきた。「怪我はないか?」と尋ねてきた人を見上げたフェライは、息をのんだ。


 切れ長の目、茶色の瞳と視線がかち合う。相手も、驚いたように目をみはった。

「フェライ?」

 立っていたのは、デナンだった。昨日見たばかりなのだから、見間違えようもない。

「デナン……」

 フェライは、うめくように名前を呼んだ。それから思わず隣を見ると、ルステムは口をひん曲げたまま固まっていた。妙な反応だと思ったが、フェライは違和感を追及する余裕がない。昔の友と出くわした驚きの方がずっと強かった。


 つかのまの沈黙が立ち込める。話をしたいとは思っていたが、いざ向かいあってみるとなにを話していいかわからなくなる。それでもフェライは、口を開こうとした。

 だが、彼女がなにかを言う前に、デナンは体をそむけた。

「あ、あの――」

「おい、デナン」

 フェライは慌てて声を上げた。その声が険悪な別の声と重なったので、驚いて振り向く。ルステムが、めったにない険しい表情で同期の背をにらんでいた。どうしたの、と彼女が尋ねる前に、ルステムは一歩前に出る。

「挨拶くらいしたらどうだ。失礼だろうが」

 その瞬間、青年は顔だけで振り返った。恐ろしい形相でルステムをにらんだ。

 いや、違う。

 彼の視線は青年を飛びこして、フェライに突き刺さってきた。

 え、と思わず声を上げ、フェライはたじろいだ。

 記憶にない、彼の表情。けれど漂うのは、嫌というほど覚えのある侮蔑の感情だった。

「『騎士団の聖女』だったか? 本物の聖女様にまで目をかけられて、ずいぶんと偉くなったもんだな」

 声は、冷たくて、無感情だ。

「名ばかりの騎士になり下がった奴とも、そいつを甘やかすおまえらとも、慣れ合う気はない」

 フェライは知らぬうちに、軽くよろめく。

 頭を殴られたような気分だった。

「――それだけだ」

 デナンは再び背を向ける。


 なにか言わなければと思った。けれど、それどころではなかった。

 頭がぐらぐらする。喉が凍りつく。

 薬箱や名ばかりの騎士などという蔑称ことばは、言われ慣れていた。ほかの誰かにそう呼ばれたなら、ああまたか、と受け流せただろう。

 けれど、デナンに。

 修行時代に仲の良かった彼にそう言われるとは、思ってもみなかったのだ。


「デナン、おまえ……!」

 ルステムが、踏み出そうとした。立ち去るデナンを追いかけようとしている。

 フェライは考える前に彼の右腕をつかんでいた。以前より少しだけ大人びた顔が、意外そうに、そして怒ったふうにフェライを見おろしてくる。

「ルステム、いいよ」

「けど――」

「いいの」

 フェライはかぶりを振った。

「当然の反応よ。鍛錬にすら参加しない騎士は、騎士じゃない。デナンはそういうの、昔から嫌いだったじゃない」

 自分に言い聞かせるようにフェライは言った。笑顔を作って、同僚の青年を見上げる。

「ほら、早くしないと次の仕事に遅れるよ。宿舎に戻るんでしょ?」

 ルステムはまだなにか言いたそうだったが、やがてあきらめたふうに息を吐いた。「わかってる」とぶっきらぼうに言い、フェライの背を軽く叩く。


 フェライはその後、途中までルステムと一緒に行った。彼と別れたあとは、いつものように剣を取りにいった――はずだ。

 彼女は気づくと中庭にいて、それまでどう歩いてきたのか、よく覚えていなかったのだった。


 乾いた風に肌をなでられ、はっと我に返る。フェライはそのまま、いつもの場所へ歩いていった。けれど、そこで立ち止まってしまった。手足に力が入らない。玩具じみた剣が、鉛みたいに重かった。気を抜けばへたり込んでしまいそうだ。いっそのこと、へたり込んで、うずくまってしまえれば楽だったのかもしれない。今のフェライはそれすらできず、ただ呆然と立ち尽くしていた。

 風が吹いては、静まりかえる。その繰り返しが時の流れを教えてくれる。

 何度目か、緑のざわめきを聞いたとき、フェライの足もとになにかが当たった。よく見ないと気づかないほどの小さな石が、靴に当たって跳ね返ったようだった。

 フェライは、はっとする。小石が飛んできたであろう方を見やる。


『特別だと思いこむな。それを理由に、あきらめるな。誰が何を言おうと、おまえはおまえの思いを持っていればいい』


 いつかの言葉が鮮明に、耳の奥で鳴り響く。

 フェライは、ゆっくりと足を踏み出した。

 よろけそうになりながら、なんとか、監獄塔の方へと歩いてゆく。

 閉鎖された監獄塔、その唯一の囚人は、今日も変わらず鉄格子の内にいた。彼は蒼紫色の瞳でじっとフェライを見上げ――

「なにかあったか」

 開口一番、そう訊いてきた。

 フェライは、ふっと小さく笑った。きっと、今の自分は相当ひどい顔をしているのだろう。

 メルトはおそらく、彼女の身のまわりに起きたことをおおよそ見抜いている。根拠はないがそう思った。しかし、思いながらも、正直にすべてを打ち明ける勇気は出なかった。だからフェライは、応とも否とも答えない。うつろにほほ笑み、監獄塔の外壁にもたれた。

「ちょっと、いろいろ、ありました」

「……そうか」

 メルトはフェライからわずかに視線を外した。それ以上は追及せず、眠るように壁に背を預けたようだった。鎖のこすれる音がする。

 しばらくは、二人とも黙ったままだった。フェライは青年を困らせてしまっている自覚があった。だが、自覚があったからといって、どうしようもない。自分を保つのにいっぱいいっぱいだった。

 フェライ以外誰も来ない中庭は、いつまで経っても静かなままだ。どこかで鳥が甲高く鳴いている。山々が運んだ風が、わずかな緑を強く揺さぶり、去ってゆく。

 風の音がやんだとき、フェライは細く息を吸った。

「あの、メルト」

「なんだ?」

「メルトにとって、巫覡シャマンって、どういう存在なんですか」


 特別だと思うなと、彼は言った。その言葉に、フェライは確かに救われた。彼女自身、そう思いたくて、何度か自分に言い聞かせた。

 だが現状、彼女を特別だと思う人間の方が、まわりには多い。

 みな、巫女やげきの力を、精霊のわざであるかのように畏れて称える。

 メルトは彼らを畏れたことはないのか。巫覡シャマンは、聖女は、その力を持つ人々は、彼の中でどういう立ち位置にいるのか。ふと、気になった。


 答えはすぐには返らなかった。青年は考えこむそぶりを見せてから、力強い眼を静かに開く。

「一言で言えば、五感の鋭い助言者、かな。外にいた頃は、今で言う占い師を相手にする感覚で接していたかもしれん」

 フェライは思わず「へっ?」と言っていた。意外な答えだ。

 けれどもメルトは、驚いた顔をするフェライに対して怪訝そうな目を向けた。

「実際、聖教以外での巫覡シャマンのふるまいはそんなものだぞ。精霊の声を聴ける力を利用して、自ら占い師と称して生計を立てている奴も多くいた。地の精霊と親しい、なんて自称して、険しい道の案内と先導を仕事にしている奴もいたな」

 今のロクサーナ聖教が異様なんだ、と彼は言う。フェライは最初、あっけにとられてしまったが、考えてみればなにもおかしいことはない。

 ロクサーナ聖教はもともと、精霊信仰に端を発した宗教だ。つまり本来信仰すべきは精霊で、聖女は精霊の声を伝える存在にすぎない。それがいつしか、聖女自身が信仰の対象にすり替わってしまったのだろう。

 その変容もしかたのないことではある。けれどもフェライは、うらやましかった。人々の中に溶けこんだ巫覡シャマンたちが。古くからの考えをすんなりと受け継いでいるメルトのことが。

「それに」と低い声が響く。振り向けば、メルトが唇を持ちあげている。

「俺自身、昔から覡の素質があると言われていて、少し精霊の声が聞こえることもある。そういう感覚は巫覡シャマン以外には理解されないからな。身近な巫女にいろいろ相談していたこともあったんだ。だからなおのこと、身近に感じるのだと思う」

「そ、そうだったんですか? 私、はじめて会ったときから、なにも感じないんですけど……」

「今は、ここにいるからな」

「監獄にいるからわからないってことですか」

「おそらくは」

 答えたメルトの目が、一瞬険しくなった。しかし、険悪な色はすぐに、いつもの静かな表情に取って代わる。

「とはいえ、少なくともこの街、この敷地の中では俺のような奴こそが異端者なのだろう。ここの人々は聖女を心から敬っている。強い信心しんじんを変えることは難しい。それに、他者に信仰や価値観を押し付ける資格など、誰にもない」

「……はい」

 フェライはうつむいた。自分にも言われているような気がしたのだ。

 だが、続いた言葉は、穏やかだった。

「俺はよく風の精霊に祈っていたが、相談相手の巫女は大地の精霊に祈ることの方が多かった。信じるものが違ったら付き合いもできん、ということはないさ。現に俺とおまえだって、こうして会って話をしている」

 うつむけた顔をすぐに上げた。フェライはしばらくぶりに、彼の瞳をのぞきこむように見た。メルトは悪戯いたずらっぽく笑っている。――菓子をこっそり買っていた頃の彼は、よくこんな顔をしていたのだろうかと、つかのま考えた。

 そんなことを考えているうちに、心がふっと、軽くなった気がする。フェライは小さくうなずいた。うなずいてから、ようやく重大なことに気づいて目をみはった。

「というか、メルトって聖教の信者じゃなかったんですか」

「そうだとも言えるし違うとも言える。表面上はロクサーナ聖教を信じていることにしていたが、聖女に対してはなにも思っていないからな」

 そういえば、今しがた『風の精霊に祈っていた』と言っていた。今のロクサーナ聖教の信者で、こういう言いまわしをする人には会ったことがない。

 フェライがよほど気の抜けた面をしていたのだろうか。メルトは呆れたように手を振った。

敬虔けいけんな信者なら、聖女を堂々と皮肉ったりはしないだろう」

「た、確かに……」

 フェライは頬をかく。それからはたと、青年を見返した。

 イェルセリア人で敬虔な信者ではないことを堂々と言う人間は、それこそ珍しい。彼の肝が据わっているだけなのか、それとも――

「メルト……。あなた、何者ですか?」

 フェライは、過去のためらいを一度投げ捨てて尋ねてみる。しかし青年は、はっきりとした答えをくれなかった。表情を消して、こう言っただけだ。

「今は、何者でもない」



 日没の祈りの後、いつものように食堂へ行き、いつもの場所に座る。いつもどおりにふるまったフェライはしかし、直後に同僚の少女に抱きつかれて「ぐえっ」と妙な声を上げるはめになった。

「フェーちゃん! 大丈夫!?」

「だ、大丈夫って、何が……」

「ルスから聞いた!」

 見かけによらないチャウラの腕力に圧されながら、フェライは薄目を開いた。榛色の瞳が、わずかにうるんでいる気がする。

 少しだけ胸が痛んで、温かくなった。

「大丈夫よ」

「本当に?」

「本当に」

 フェライがほほ笑むと、チャウラはやっと離れてくれたが、表情は晴れないままだ。目をきつく閉じ、にじんだ涙を払うようにかぶりを振ってから、麺麭パンにかじりつく。フェライは彼女からすぐに視線をひきはがし、向かい側を見た。気まずげにしているルステムを小突いてから、自分も食事に手をつける。

「あーでもわかった。やっとわかった。デナン、だから話しかけてこなくなったんだ」

 ため息混じりのチャウラの声を聞き、フェライは麺麭パンで野菜を巻く手を止めた。

 デナンがチャウラに話しかけてこなくなったのは、今のフェライと――彼女に変わらず接するチャウラに、思うところがあるからなのだろう。ルステムとも、その関係で揉めたに違いない。そう思ってまた向かいを見ると、案の定、青年はうなずいた。

「おまえが今の状況になってから、デナンがやたら突っかかるようになってな。俺もその場では、ついむきになって反論しちまうから、会うたびに大げんかなんだよ。まったく、あの石頭」

「……なんか、ごめん」

「何言ってんだ、フェライはなにもしてないだろ。まわりが勝手に盛り上がってるだけだ」

 俺も含めて、と肩を落として呟いた彼は、チャイを流しこむように飲む。その姿をなんとなく見ていたフェライは――膝の上で両手を揃えて、力を込めた。

「やっぱり、話がしたいわ」

 声は、自分が思っていた以上に力強い。

 同僚二人がそろって彼女の方を見た。

「デナンと、きちんと話がしたい。このまま終わりにしたくない」

「フェーちゃん……」

「でも、あの様子だと、まともに取り合ってくれなさそうなのよね……」

 フェライは腕を組む。少し考えてみたが、どうしたらデナンが足を止めてこちらを見てくれるのか、まったくわからなかった。

 けれど、あきらめたくはない。

 わかってほしいとまでは思っていないのだ。ただ、きちんと彼の言葉が聞きたい。聖院時代を共に過ごした、騎士の一人として。


「うーん。どうしよう。どうしたら釣れるかしら」

「釣れるって……デナンは魚じゃないよ」

 チャウラの呆れたような返しにも気づかず、フェライは食事の間じゅう考えこんでいた。


 それが、長い問いかけのはじまりだった。少女の中に答えが出るのは、もう少し先のことになる。

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