第2話
小さな子どもはまるで天使のようだ。
僕もそう想う。
無邪気に笑い、一生懸命泣いて、目を輝かせながら今いる世界を見ている。それは見るもの出会うもの全てが新しいからなのだろうか。
でもこの天使はどうして天使なのだろう?
実は天使こそが人間らしい人間ではないのだろうか。全てが未知だからこそ汚れがない目に探究心を燃やし、何事にも全力で向かい本気で生きている。僕の感性ではそれを美しいというのだろう。はたまたこの社会の中である程度の知識を得て見てきて、その天使を美しいと思う僕らが本来の人間なのだろうか。ただ必死に生きている人間を見て美しいと思う僕らは今いったい何をしていると言えるのか。いつの間にか生きることに手を抜くようになってしまった。逃げるようになってしまった。ぼくは生きることさえまともに出来ていないのだ。そんな自分が惨めだからこそより美しさは増すのだろう。
ただいつかの僕らも天使であったことは確かだ。
生きているのか @akaishi0310
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。生きているのかの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます