青春初心者~あおはる🔰~

@ryu-nya

第0話  あおはる 

 ガタンゴトン....、ガタンゴトン....。

今日は6人で行く初めての海だった。今はそこへ向かうための電車に揺られている。

女1「侑都、ちゃんと水着持ってきた?」

そう聞いてきたのは小学校からの幼馴染である、*****だ。

俺「ばっちり駅前の服屋で買ってきたぞ。」

  「はぁ、忘れたのね。。。」

全員「ふふっ、あはははっ!」

こんな他愛もない会話でみんなが笑う。なんて美しく、輝かしい空間なのだろう。

男1「おいおい、気をつけろよー(笑)」

俺が高校に行ってからできた親友*****は笑いながら注意する。

女2「先輩って学習能力ないんですか?(笑)」

そして高校の後輩である*****は、笑顔で割と棘のある言葉を言う。

 

 と、ここまでを客観的に見て、今の俺はとても充実した高校生活を送っていることが分かる。いわゆる青春というやつだ――。

 せっかくだから残りの2人もついでに紹介しておこう。二人の内、片方は俺の実の妹で、名前は**.....、もう一人は........で......なのだ......。



....チュンチュンチュン。

――光が眩しい。俺は薄く開かれた目を擦りながら体を起こし、おもむろに呟いた。

「分かってるよ――これが夢ってことくらい。」

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