第五章 弥生の眷属
〜黄昏のプリンセスと呪われしアリス〜
第5章「弥生の眷属(やよいのけんぞく)」
…なんだろう…視線が…視線がすごい…
この森、黄昏の森で住むようなったのはいいけど…知らない人達が私の事を見るのは辛い…あ、アリスさん…
「すぐに慣れる大丈夫だ」
そんな他人事みたいに…ん?あれ、今誰かこっちを見たような…ここに居ても気まずいし…探索がてら森を見て回ろうかな
「アリスさんちょっと出てきます!」
「は?おい…弥生!…はあ…」
うーんと…こっちの方から見られてた気がしたんだけど…
「ねぇ…君は…誰?」
きゃあ!え?子供?この森の子?私は三香月弥生だよ
「…私が見えるのね…それに私は子供じゃない…弥生様…私を眷属にしてください!」
え?えええええ!ちょっと…唐突…そんな事言ったって…どうやっ…
『我が名は弥生…汝を我の眷属に命ず…汝の名は炎葉…炎を司る眷属とする…契約の掟は…必ず主と縁を切るな…契約成立』
な、なにこれ…急に頭に言葉が浮かんできたから言ってみたけど…これで君が私の眷属になったの?
「はい、そうです主よ…これからよろしくお願い致します…」
とりあえず眷属という名の仲間が増えた…これからもっと増えていってしまうかも!?
続く… 次回「眷属の役目」
(けんぞくのやくめ)
黄昏のプリンセスと呪われしアリス イアン @adachiyasuhiro
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