第2話
まず私のかつて過ごしていたクリスマスは21月68日からであった。
遠い親戚の家に行くと食卓には柚子が並び、一人で歌を歌い幾度となく夜を明かした。
その家の主はというとほかの親戚の家に行っていた。みな入れ違いに家を空け、家に尋ねた。
そしてクリスマス42日目、屋根がないので雪が部屋中に降り注いでいて凍り付き腐らなかった食卓の柚子が、ついにすべて私の一部となった。(後のオランウータンの概念の誕生の契機である。)
しかし、あと19日でクリスマスは終わるので気にせずに柚子の供給を絶ったのだ。
これが大きな悲劇を引き起こすとも知らずに
クリスマス 文豪あくるぜ @AKRZOE
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