あとがき(仮)

 皆様、拙作「確かに努力しないでちやほやされたいって願ったけども!」を最後までまで読んでいただきありがとうございます。

 初めましての方は初めまして、ひさなぽぴーと申します。


 カクヨム的には新作という感じですが、実はこの作品は2年前の作品だったりします。他の場所で連載を始めて、書き上げたものでした。

 なので、移植するに当たって内容を見直してちょこちょこと色んな所に改訂を加えています。話の展開を「このほうがいいと思う」ように変えたところも結構ありますし、時代の流れに合わせて変えたところなんかもありますね。アイドル農家のたとえを当初は五人組という文言がついていたのですが、それを外したりとか……。

 そんな感じで、改訂前に比べると少しですがクオリティも上がったんじゃないかなって思ってます。上がったんじゃないかな。上がってるといいなぁ。


 さてそんな拙作ですが、タイトルがかなりあれですが、内容としましてはタグにもあります通り原始時代を舞台にした内政物です。

 現代の地球より文明的に劣ったところで、文明を発展させるいわゆる内政物と呼ばれるものを見かけるようになって久しいですが、本作は「じゃあいっそ何もない時代から始めたら何をやっても史上初になってすげえちやほやされるよね?」という発想から生まれました。

 素晴らしい思い付きと思っていましたが、猫型ロボットのお話の中にそういう話が普通にあるので別に真新しくもなんともないですね。藤子先生は偉大です。スタート地点としての「7万年前」という設定も神過ぎます。さすがすぎる。日本誕生超面白いよね。


 まあでも、どうせやるならできるだけ現実に即した内容にしつつ、でも少しずつファンタジーに向かっていくようにしたら面白いんじゃないかと思ったんですよ。だからこその「これは、地球にファンタジーが生まれるまでの物語」なわけで。

 カクヨムには同じく原始時代のファンタジーものとして確かな実績のある作品があるわけですが、スタート地点はあくまで現実(に限りなく近い)7万年前の地球、としたのは差別化のため……というのは後付けで、書き始めた当時はその存在に気づいていなかったので単なる偶然だったりするんですけど。


 それをなんでこのタイミングで終わりとして区切ったかと言えば、ぶっちゃけた話ここから先には物語的に面白くなり得るであろう山場がほぼないからです。

 安定を手に入れるために試行錯誤を行う段階を越え、原始時代ではほぼ不可能な双子の出産という大イベントを乗り越えてしまった主人公にとって、この先越えねばならないことはほとんどないじゃないですか。それだと物語にはしづらいんですよね。日々の生活は物語としては山なし谷なしなわけです。

 だからこの先に物語を引っ張っても、面白おかしく起承転結を作って盛り上げるのは、今のボクの力量では難しいと判断しました。


 これが異世界を舞台にした内政物だったら、はっきりとした外敵を用意して種族間の生存競争、というやり方ができたかもしれませんが、この作品の舞台は地球なので……。

 いや、閑話にあったように異世界の邪神様を持ち出せば不可能ではないんですけど、あの邪神様の眷属が強すぎて一方的になりすぎるし……。何よりジャンル変わりかねないし……ってことで、それはしないことにしまして、だからこそのここで区切りです。


 ……とはいえ、実はまったくの終わりというわけでもなくてですね。

 移植元のサイトのほうで拙作をご覧になられている方はご存知かと思いますが、拙作はまだ続きがあります。

 続きは一気に時間を飛ばし、7万年後から始まります。つまりほぼ現代です。

 そこで何をするかと言えば、三部のラストに出てきた教授の口を借りて、主人公が生きた時代以降の世界がどういう歴史をたどったのか、というお話をするつもりです。

 ぶっちゃけますと、要するにこの作品を書いていてできた設定の数々を、教授による大学講義の体裁で放出するというお話になります。

 部のほうも数字はつかず、あくまで追伸という形を予定しますので本編とはあまり関係がありません。なくはないですが、主人公のやったことはあくまで歴史の中の一ページでしかないわけでして。


 そんなわけなので、一応ストーリーラインがないわけじゃないんですけど、今まで以上に人を選ぶかもしれません。

 それでも大丈夫だと言ってくださる方は、これからももう少しだけボクとボクの作品にお付き合いいただければ幸いです。

 そうでない方も、ここまで読んでいただいてありがとうございます。感想やレビューをつけてくださった方も、本当にありがとうございます。


 でもできればお星さまをいただけたら超嬉しいです!!(本音


 それではあとがきはこの辺りで。

 そして最後に一言だけ……。


 もうちっとだけ続くんじゃ!

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