第1話 大会出る?

2020年春のある土曜日



ぽかぽかとして過ごしやすい毎日。世間では東京オリンピックの話題がよく出る。


今日は友達、Ambitiousのメンバー達と新大久保で待ち合わせだ。


駅舎の柱で行き交う人々を見ながらスマホでShabelly(SNS)でゲーム(eスポーツ)関連の話題でも見ながら来るのを待っている。


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Negitoro esports news@negitoronews

「Squad Solider 3 World Cup」に向けて各国でリーグ始動、エントリー受付開始。

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Shabelly News esports @shabenewsgame2

#SS3HyperGamesCup

Perfect Game!! 1vs5 @ultraMan

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界隈賑わってるなぁ。今日もいい感じの試合したいな。


そう思いながらぼんやりと待っていると改札側から知ってる人が手を振って近づいてきた。


「おーい!おーい!きたよーー!」


眼鏡をかけ僕より少し高い人が来た。


わかってるよ。Suuuu(マサト)じゃん。


「うぃ」


軽く挨拶しといた。


「おーい!おーい!きたよ!!」


挨拶しといたが僕の目の前にまで来てもめちゃうるさく挨拶してくる。


「うっせぇ!もう挨拶したわ!!いくぞ!」


「はいはいー、てかみんなまだ来てないんだね」


「まぁ唐突に近いからな」


それもそのはず、今は午前10時位だが待ち合わせの約束は7時位にいきなりマサトがグループチャットに「みんな多分やすみだろうし新大久保いこ 10時集合!マウスとマウスパッドは各自持ってきてね!」なんて急に投下されて集まる羽目になったのだから。


駅からはすごい近いパチンコ屋が入ってる雑居ビルに入る。


「そういや何階だっけ」


「5階」


「りょーかい」


エレベーターの呼び出しボタンを押す。


来るまでに少し時間がかかりそうだ。


「そういやリーグ始まるらしいね。どうする?」


「出たいの?でも当然Bからだしライバルやばいくらい多くない?ユウのことだからすーぐ萎えそうだね」


「うっざ!そういうお前だってすぐ真面目にやらなくなるじゃん」


ゔゔゔーーーん がっ すぅぅぅーー


ちょうどエレベーターのドアが開いたので乗り込む。


カチッ


5階を選択しドアを閉めるボタンを押す。


ぐぐぐぐぅぅぅぅん がちゃっ


ドアが閉まり上へ上がりだす。


「そういやチャレンジャーの大会ここやるらしいよね」


「いつ?」


「来週日曜」


「それ出る?大会景品おいしそうだよねー(小遣い稼ぎになるし)」


ゔゔゔーーーん がっ すぅぅぅーー


十数秒で5階につきドアが開く。



ガヤガヤガヤカチカチカチカチガヤガヤガヤ



いきなりすごい景色が変わった。


目の前には何十台ものPCが並びきらびやかなLED装飾にボイスチャットの声が広がる。


ここはeスポーツカフェ


ここのパソコンは勿論ゲームの為にカスタムされているゲーミングPCだ。そしてほぼオープン席でゆったりと座れるゲーミングチェアがありインターネットは高速回線だ。


まるで、ゲームセンター……!


「今日は比較的空いてるねー 早いからさっさとビックモニター席取ろ!」


「そうだな」


エレベーターを出てそのまま右にあるカウンターへ向かう。


壁には来店したプロゲーマーのサイン色紙に「目指せ頂点(てっぺん)!」「世界が君を待っている」などと書かれたゲームの英語、日本語ポスターがずらりと貼られ独特の雰囲気を醸し出す。


「いらっしゃいませー 席は空き席多いのでお好きにどうぞ」


「大会エントリーできますか?」


忘れないうちに僕はさっさと大会エントリーの為、店員に話しかける。


「エントリー多いから明日抽選になりますが募集してます」


「よっしゃ!」


参加できる!


「でも倍率1.5以上は現段階でありうちなら100人単位で大会できますが最近SS3人気ですねとても。」


「大丈夫です!僕書くね!」


「おぅ」


マサトは運にとても恵まれている。抽選系のものに応募すればよく当たる。運も実力の内。豪運は当たれば実際強い。


エントリー用紙にササッとサインを済ませる。


その間に僕は席を取りに行った。


この店では最初に会員登録してお金をチャージしておけばいつでもゲームができる。


なので席さえ空いてればいつでもゲームができる。


ビックモニター席はカウンター近く。


すぐに席を取れた。


「すみません〜」


相手には聞こえてないだろうが奥ゆかしい礼儀として座るので声をかけておきMOBAをしてるので邪魔しないようにさっと座る。


椅子はゲーミングチェア。レースカーのチェアのようなデザインの椅子は人間工学に基づいているため座り心地はとても良い。多くの大会だけでなくプロゲーミングチームで使用されている。


リュックから持ってきたマウスとマウスパッドを机に敷く。この店では自由に持ち込めるためゲーマーにとっては使い慣れたものが使えるためとても良心的だ。


マウスをUSB端子に差し込み備え付けのヘッドセットを付け電源ボタンを押した。


PCが起動しログイン場面が。


この店では初来店時に登録したIDとパスワードを用いり料金を取る。1時間300円ほど。とても良心的だ。しかも24時間営業!すごい企業努力!


かたかたかたたーん!


慣れたタイピングでさっと入力し終えログイン。


窓OSでよく見るようなホーム画面に。アプリケーションは人気のゲームが20個ほど標準導入されている。FPSにバトロワ、MOBA、RTSなど多彩だ。


「はやくこいよ」


そうぼやきながらSquad Solider 3を起動する。


と同時にあいつは来た!


「おまたせ!左座るね!」


「さっさと用意しろよ、先にやってるから」


そう言って僕は練習モードへ、マサトはリュックからイエローのマウスパッドにイエローのマウスを取り出す。因みに僕は真っ黒だ。


ゲームを起動し黙々と練習モードでひたすらBotを打つ。


バシュッ!バシュッ!バシュッ!バシュッ!


これに意味はあるのかい?と思う人がいると思うがこれは準備体操だ。それをしないで運動したら実際よく動かない。だから大事だ。


マサトも準備できたようだ。彼も練習モードをする。


「いつあいつら来るかな?」


ピコッ


そう僕が行った途端通知が来た。


「ん?新大久保駅ようやくついたみたい!」


他の3人がようやくついたらしい。


「とりあえずもう席座ってやってるから早くこいよと返しとくか」


「りょーかい」


そういってマサトはチャットを送った。


揃ったら大会のことを話して練習に入ろう。


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登場人物


Yuu (一ノ瀬悠 いちのせ ゆう) 20歳

ゲーム大好きな普通の大学生。小学生の頃から日常的にゲーム機やPCに触れてきたゲーマー。雅人とは中学の頃からの仲。


Suuuu (二宮雅人 にのみや まさと) 20歳

悠と中学生の頃からの友達。同じ大学に通う。眼鏡をかけていてやたらうざいくらい元気でイエローが好き。ちなみに悠より背が高く早く産まれた。










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アスリートゲーマー @ENJUjp

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