突然ですが、あなたは何回転生したことがありますか?
私はですね、私のことはちょっと秘密なんですが、昔カテキョしてた時に教え子が「10個以上転生先の異世界を持ってる」と言っていたことがあって、「ははあ、今どきの子は流石だなあ」なんて目から鱗だったわけです。
ええ、これ実話です。
だから本作も「現代ドラマ」なんですってば。
意味がわからない?
なら黙って最後まで読むんだ、いいね?
短編で複数話構成の作品は珍しいですが、本作はそれがうまくテーマと相まって、最終話まで非常にサクサクテンポよく読むことができました。
オチも痛快。異世界の正体が分かる人も、分からなかった人も、きっと胸がヒュッとするような結末が待っています。