31cmの贈り物

作者 牧野 麻也

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★★★ Excellent!!!

上手いなぁ、巧い。
「この展開、次はこうなるよな」と思いつつ読むのだが、フェイントを食らってしまう。
読了しても、「これは先読みできんわ」と脱力してしまうのだが、非現実的か?と問えば、「そんなケースも有りそう」と敗残者が嫌々答えるセリフが漏れてしまう。
そんな作品です。
ヒロインか、主人公か、なんだか送るべき相手は融滅してしまうが、「お幸せに」と伝えたい。
短編にはMAX2つが信条ですが、星3つ付けました。

★★★ Excellent!!!

 ハラハラし通しの筋立てだった。断崖絶壁を一人で渡るのなら前例は山ほどある。しかし、誰かを背負って渡るのは滅多にない。冴えない三十路男の主人公には様々な突風や雹(ひょう)が叩きつけたことだろう。ここ最近、勇者なる言葉は使い尽くされて陳腐な感じがするので、古典的だが別な表現をしよう。英雄。まごうことなき英雄だ。よくぞやり遂げてくれた。