第5話 得意 その1


 馬の嘶きに目を覚ました。


 わがいおは みやこのねうし うまぞ鳴く……やめたやめた、酷すぎる。


 大忙しだったご即位の礼も終わり非番も何日ぶりかしらとため息をつく、左京は北辺の外れ。馬蹄を響かせ犬丸が馬を責めるに足る、我が東豎子あずまわらわ紀家の敷地面積は六百歩(坪)。

 広いと思われます? 下仕えたちも含めた一族の住まい、五位六位の屋敷としては慎ましいかぎりよ? もとは厨町くりやまち(官給地)として与えられたものですし。


 それでも里内裏で与えられている部屋に比べればずっと広いし、何よりだらっと気楽に過ごせるのが良いところ。

 そうそう、里内裏がまた移るらしい。東へ六町、北へ三町の二条殿へ。先の主上は御所にほど近い高陽院かやのいんにおわしたから、半年でみっつの里内裏ということになる。

 そう聞くとさすがに少し、ね。威厳とかそういうことを考えれば、主上が大極殿を手始めに御所を建て直そうとされるのも頷ける。


 比べても仕方ないけど、その里内裏・高陽院の敷地は四町。うちの二十四倍ね。左京の都心にそれだけの広さのお邸をお持ちで、しかも(先の)主上にぽんと差し上げちゃうのがさきの関白さま。その財、その大気。引退されてもご威光はまるで衰えていない。

 ちなみにやっぱり都心に建っている邸宅・堀河殿を受領が購入して関白さまに成功じょうごう(献上)し、世間が大騒ぎしたのが四十年ほど前のこと。これが御子左第みこさていや二条殿の倍、広さ二町だから……女房、彼らの妻や娘がどんだけ裕福セレブか分かるでしょ?

 どうなのよと思うわけ。そりゃ地方に下向するわけだし、出張手当とか危険手当とか、いろいろ理由もあるだろうとは思う。だから同じ五位でも、ウチの三倍五倍とか、それぐらいなら理解もできるけど。

 ひがみじゃなくて、さ。それだけ私財を蓄えてるとなると、本来朝廷に入るべき税をどんだけガメてんのかしらって。女官したっぱでもさすがに不安を覚えるわけよ、国の将来について。

 実際、予算がまともに成り立っているとは思えない。私たち女官にしても俸給遅配どころか、ここ数十年無配なのよ? だから暮らしの資本もとでは禄や給、要は臨時の下賜という不安定さ。

 それでも職掌柄、行幸のたびに禄をいただける私たち東豎子はまだ良い。食べていくには不都合無いし。だけど……


 目は覚めても頭は重く、床にくっついたまま。そこにぱたぱたと軽い足音。

 耳には高く張りのある声が送り届けられて。


 「目を覚ましておいでですか? あさげをご一緒してもいいですか?」


 やめやめ。幼子――いえ、もう七つだけど――の前で考えることじゃない。

 私には姉がいた。目の前で箸を動かしているこの子を産んで後、体調が回復しなくて。そのまま官を辞し二年後に亡くなっている。

 以前、紀季明の名をお祖母さまからいだって言ったけど。厳密に言うなら、お祖母さまから姉に、そして姉を私が襲いだんです。

 私に子ができなくても、何ならこの子についでもらえば良いか。女系家族の強みって言えば強みよね。得意の男がいなくてもやっていける。


 「良いですか? 私たち女官たる者、その生き様は清く正しく美しくですよ?」


 真正面から目を合わせれば、微笑が帰って来た。

 ぷくんと、姉と同じところにえくぼをへこませて。

 涙を見せるわけにはいかないから、胸に引き寄せた。背中を向かせ、そっと髪をくしけずる。


 いつからだろう、乳姉妹の小楢がそこにたたずんでいて。間の悪さをごまかそうと俯いて、それでも伝えないわけにもいかなかったらしく。


 「卜二ぼくじが参りました旨、犬丸より。下野しもつけからのお文をお預りしていると申しております」


 土産はどうした! 

 かの清少納言も言ってるわよねえ? 「すさまじきもの。人の国よりおこせたる文の、物なき」(興醒めと言えば、地方から手紙だけ寄越してみやげ物がないこと)って。先立つものを持って来んかい!



 庭先にうずくまっていた中年男を簀子縁すのこえんに座らせる。これでもいちおう「得意」にあたるのだろうから。

 得意……愛人とか恋人って意味にとる人が多いんだけど、それは少しばかり狭い解釈だと思う。「女に利益をもたらしてくれる、出入りの男」って意味じゃないかな。それは大抵「夫、恋人、愛人」であることが多いってだけで。

 ま、男にしても利益の代わりに求めるものがあるわけです。いまのご時勢、いえ、いつの世にあっても男ってのは本当にしょうもないと、そういうこと。


 なお御簾の向こうに座っているこの男、愛人でも何でもない。わが紀家にほぼ無料で生活物資をもたらしてくれる商人だ。

 商人なので正真正銘タダなんてわけはなくて、ウチでは代わりに娘の阿漕を預かっている。他にも当たり障りの無い情報を渡したり、あとは……まあともかく、愛人じゃなくて取引相手ビジネスパートナーです。私たち紀家は彼と組むことで生活を支えている。


 「お出入りを許されていると、そう申さば仲間内でも良い顔ができます。これもひとえに命婦さま、おひいさまのおかげ」


 命婦さまのお邸にお出入りを許されているって、あなたそれ。嘘では無いけどあえて誤解させているんミスリーディングでしょうに。


 頭に何もつかないただの「命婦」っていったら、それはもう、ねえ。受領の娘でもなかなか手が届かない、生粋の貴婦人です。それに対して母さまは「内豎の命婦」。役職名がついた命婦は内裏では「なんだ、女官か」よ。

 それでも娘の阿漕をウチに預けるには意味があると思う。いちおう行儀見習いとか箔付けぐらいにはなるでしょうし、それ以上に京の治安なんてひどいもの、安全なところに預けられるならそれに越したことは無いから。

 将来まで含めた安全保障って意味もあるはず。嫁入りだか婿取りだか、庶民の世界の詳しいところは分からないけど、商人なら金の切れ目が縁の切れ目……にならぬよう、他に身を守る鎧は多いに越したことは無い。「娘時分、命婦さまのお邸にお姫さまづきとして勤めておりまして(内裏とのパイプ、情報源を持っているうちの娘と切れるのは損だぞ。娘に噛み付いてみろ、えらいさんが出張ってくるぞ)」って、ね。

 ハッタリじゃなくて本物の伝手をつなぎたいなら、受領の家にでも出せば良いんでしょうけど。この男の上司、ナントカの真人まひとだっけ? ならともかく、卜二の財産や商人としての格じゃあ、それは無理なんでしょうねえ。


 「女房も悪くはないが女官だと、父は常々。『受領の家では夫が稼ぎ妻が守る。役割分担と言えば聞こえはよいが、夫は妻の仕事を知らず妻は夫の仕事に詳しくない。そんなことじゃあ甘いんだよ。我ら商人は妻や娘も経営の全責任を負う必要があるんだ』と」


 こっちに聞こえることを計算済みで阿漕むすめに吹き込んでるあたりが暑苦しいのよこの卜二は。


「道中、こんなものを見つけまして」

 

 御簾の前で必死に揺らす、しのぶ草。それも季節はずれの。

 口説いてるつもりか、それで? なあにが「秘めたる思い」じゃ。簀子に上げたのは甘やかしすぎだったみたいね。この調子だと御簾の内に招かれた、命婦さまと契ったとか、そんなことまで言い出しかねない。

 腹立ってきた。


 「お姫さま」


 強張った笑顔を浮かべているのは、せっかく父親が顔を出したのだからと取次ぎを任せた阿漕。そうよね、思えば娘とさして年の変わらぬ女を目の前で……どころか、娘の口を通じて口説くバカがどこにいるってのよ全く。

 怒りと羞恥、申し訳なさで真っ赤になっているその阿漕、こちらに手を差し伸べていて。

 私の挙動を予想済みのあたりウチに馴染んだみたいで何よりと、笑顔を返す。肩をそびやかしてひと揺すり、上衣を跳ね除ける。

 もうひとりの侍女、乳姉妹の小楢はその前からすでに立ち上がっていた。わが弓手に、ふさわしきものを渡すべく。


 弦鳴りの軋みに、卜二が跳び上がり退きすさっていた。

 周囲への警戒を怠らない、そこはさすがに旅慣れた男か。もう遅いんだけどね。

 

 「烏帽子を幹から抜くよう、犬丸に伝えて」


 頭を押さえて縁の下に潜り込んじゃってる卜二を呼び戻すべく。

 男がかぶりものを取られるってのは、丸裸にされたに等しいわけで。隠れようとするあたり人並みの羞恥心は持ち合わせているようでひと安心。


 「やはり、貴族の皆さまは違いますね。技芸わざをお持ちだ。ただに詩歌管絃だけではない」

 

 女所帯と思って侮られても困りますし。そもそも我ら東豎子、「三子をもって主上を守り参らせるのがその務め」と伝承に。

 ですからこれでいちおう、弓馬は嗜んでおりますのよ? 真剣にやり始めたのはこれまた高祖母さまの代からだけど。いろいろな意味で、あの頃からこの技術が必要になっている。


 「政の仕組みに財の流れ、そして戦の技。何かひとつでも芸を持っていれば、私も楽に旅ができますものを」

 

 女房の皆さまの話を聞くにつけても、地方は大変なんでしょうね。

 いきなり弓を手に取るような我が紀家だけど、これで平和な部類。もとが厨町だけにご近所の暮らしぶりは似たり寄ったり、いわゆる中流なもので。

 大貴族の邸宅なんて遠巻きに貧民に囲まれている。地獄絵図にある「餓鬼」そのものの人々に。

 何かおこぼれが無いかと期待する彼らから身を守るため、ってことでもないんでしょうけれど。貴族は自宅の敷地に庶民を住まわせ緩衝材にしている。ついでに下働きに使ったり、愛人にしたり。

 気の荒い人、いえ、身分高き方はみんなそうだけど。そうした下働き達に命じ、自宅周辺、特に門前を通りかかる者に石を雨あられと投げつけさせて近寄せない。防犯というより、それが権威なんだって考え方だけど。「俺様の家の前を通ろうとは生意気な!」ってわけよ。で、石の射程範囲外に貧民の輪。


 京でこれだから、南海に西国、ましてあらえびすの里・坂東に奥羽はいかほどか。

 つい最近も九年にわたる戦が起きたらしいし。下野の叔父さまから連絡をもらってたけど……そうね、いずこも同じ地獄絵図と。そう申し上げるにとどめます。

 

 「旅の帰り、上野こうずけで男を拾いました。怪我をしておりましたもので、知り合いの小屋に運んで介抱してやったのですが」


 旅は憂きものつらきもの。

 安全に泊まれる拠点を持たずに、土地土地に頼れる有力者と繋ぎをつけずにするものじゃない。

 大商人の傘下にある卜二の場合、上司から拠点を利用する許しを得ているんでしょう、きっと。


 「よほどの分限者ぶげんしゃ(金持ち)だったわけ? その男」


 殺して身ぐるみ奪うような度胸は持ち合わせていないだろうけれど。礼物を毟り取るぐらいのことができずに商人など務まらない。


 「それがそうでもなかったのです。いえ、そうでもないこともなかったのか……」


 何やら歯切れが悪い。ちょっと、まさか本当に何か悪さなんかしてないでしょうね!?


 「いえ、ちょうど馴染みの寺に泊めてもらった後だったもので。こう、ほとけ心が。おかげで救われました。私が寄ってみたところ、うずくまるようにしていたのですが。抱えていたのは腹ではなく、なんと」


 投げ出された一尺二寸が初秋の陽光を跳ね返していた。御簾を通してなお目を射るそのきらめき、普通の庶民が持てるものじゃない。律(刑事法)どうこう以前に財力の問題で。


 「ですから、分限者ではあったのですよ。みすぼらしい姿を装ってはいましたが、思い返せばどこか隠しきれぬ品があった」


 財の匂いがしなきゃ卜二の目に止まる筈も無い、けどね?

 ともかくその短刀がここにある、つまり持ち主はすでに亡い。


 「奪ったわけではありませぬよ。『礼に』と言われたものです。いずれ貴族につながりがなければ持てぬ代物と勘繰り、身の上を聞こうと思った機先を制されました。『奇特な御仁よ、みやこではいずれのお邸にお出入りを?』と来たものです」


 身を乗り出した小楢の姿に、心中で舌打ちひとつ。

 自分の腰も浮き、前のめりになっていることに気づかされたから。

 卜二め、その口達者で「技芸を持っていない」なんてよく言うわ。でもま、取引相手ビジネスパートナーとしては頼もしい限り。


 「さて、教えて良いものか迷ったのですが。『こちらの道には詳しくないようだ。私は助からぬよ。お出入りにあだなすどころか、もはやそなたと刺し違える余力も無い』などと申すその様子が、つい気になりまして。私も男、危険を冒して旅をする商人です。意気地無いように見られるのもつい腹が立ち『内裏にお勤めの東豎子さまだが。と申して、お分かりか?』と申したところが。その、失礼は承知で……」


 いきなりもろ肌脱ぎになった卜二の非礼を咎める前に、目を奪われた。

 青黒いあざが、蜘蛛の足みたいに伸びていた。


 「いきなり身を起こした男に、肩を掴まれました。追い剥ぎなど慣れぬことをしなかったのは、やはり間違っていなかったようで。半死人に殺されるところでしたよ」


 こっちは危うく騙されるところだった。

 肩を掴まれたのが上野で、そこから京まで何日かかると? あざが残るはずないでしょ。馬術に組み手、こっちは青あざとは三日にあげずお付き合いしてるんだけど?


 「あ、いえそのですね、と、ともかく。『東豎子!? 紀朝臣季成か! いまひとつの家か!』と。いえ失礼、男がそう申したのです。やはりそれなりの官人であったものでしょうか。年の頃は、若く見えたのですが看病してみると……そう、命婦さまよりは年上、六十の手前と言って良いかと」


 平安びとの感覚からすればがっつり老人、ではあるけれど。老人って、流行り病を跳ね除け生活の苦労に耐え抜いてそこまで生きたわけだから、体の強い人が多いのよね。

 いえそんなことより、その年ごろだと……母さまの知り合いかしら。まさか?


 「『命婦さまのお知り合いか』と尋ねたところが、『若き折、先代と面識があった。お出入りのそなたは知っているだろう。確かな家風、違うか?』……いや、出入りしている私もうれしくなりましてね。『その通りだ、何か言伝でもあれば』と返したところ」


 先代の紀季成、また高祖母さまか。

 面識も怪しい男から信用を得るほど、やっぱりそうとうな女傑だったみたいね。

 

 「託されたのがこれです」


 くたっとした、厚みのある紙束。

 汗と脂にまみれたその色、男が肌身離さず持っていたことを伝えていて。

 

 「私も漢字は読めぬでもありませぬが、商人には馴染みの無い文字も多く。これはやはり、貴族の皆さまに関わりあるところかと。男に尋ねたところ、『届けてほしい』とは言うものの、かんじんの『どなたに』を告げようとせぬので」


 字が読めぬでもないって、よくもまあ。カッコ良く漢字で名前をってイキって知恵熱出した結果が卜二だってこと、私が知らないとでも?

 

 「『簡単に委ねてしまって良いのか? あちらにご迷惑となるようなら、届けるわけに行かぬ。届けても命婦さまが握り潰すやもしれぬ。それどころか命婦さまがそなたの敵とご懇意で、書を引き渡してしまうやもしれぬ』と告げれば」


 おおげさな……なんて思ったけれど。卜二の声は真剣で。青あざの小細工も、説得のための必死の工夫だったものかと。少し見方を改めざるを得なかった。


 「『届けること適わぬはずの書であった。だが仏のごとき御仁に出会い、光明が差した。その光に賭けるよ、私は』。『そもそもが細い道、困難は山谷重なり連なる信濃路のごとく。その全てを越えて初めて……。そなたが握り潰す、紀朝臣が握り潰す、敵に渡るやもしれぬ。かりにこの書が届いても、それで初めて舞台に立てるだけのこと。前座で躓くようでは、望みなど無い』」


 厄介ごとの匂いがぷんぷん。

 こんな男に見込まれるとはそうとうな女怪だったみたいね、高祖母さま。


 「それでも、その、諦めきれず。『ずいぶんと弱気だな。さようなことでは、己を信ずることができねば、およそ成る事も成るまいに』と申し向けたところ」


 目が窪み、小鼻がへこんでいたと。

 死相だ、助からない。卜二にも分かっていたはず。それでも励まさずにはいられなかったのね。


 「『最初はなから信じていなかった。だが信じたかった。縋る他なかった。捨て身が良かったのであろう、順調に進んだ。正しき道であったと、もしやうまくいくのではないかと。それが気の緩みでこのざまよ。やはり無理かと諦めたところに……紀朝臣季成、懐かしき名だ。そなたの申すように、私は自ら事を成せる男ではなかったらしい。だが、それでも。また信じたくなった。最期も縋る他ない。だから、どうか。どうかお縋りいたします』」


 利害にはどこまでも辛いけど根は陽気、そんな卜二が涙を落としていた。

 あてられたみたいね。

 受けなきゃ卜二との提携にひびが入る、か。

 

 「で、この話をもたらした得意に対し、私は何を返せば良い?」


 紀家にとって迷惑になるものかどうか、男は告げていない。

 身勝手この上ないけれど、末期の願いってそういうものなんでしょうね。

 それにしても卜二、なぜ母さまではなく私にこの話を持ち込むのかしら……

 

 「得意と認めていただけるので? その、期待してもよろしゅうございますか?」


 秘密の共有は私的な距離を縮める、ありがちな話だけど。

 有益なお付き合いだと言っている。親密なお付き合いじゃない。


 再び弦を引き絞る。

 

 「調子に乗りました! 危うきことを押し付けているのです、何を返していただかなくとも。その短刀もどうぞおおさめください。私などには無用のもの……しかし、その。もしよろしければ、うまくいった暁には、ひと言ふた言。何か差し障りのないところ、いえ面白いところだけ、漏らしていただければ」


 儲けに関わりそうなところだけ、ね。

 ちゃっかりしてるんだから。

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