第4話

助けた少女を守りながら襲ってくるゾンビを倒していく。こんなやつらに少女を襲われてたまるか。私はゾンビを倒し終わり辺りを見渡す。よし、ここは安全だ。私は少女に振り向き話しかける。


「大丈夫?怖くない?」

「お姉ちゃんがいるから大丈夫だよ」

「そっか、ちゃんと離れないでついてきてね」

「うん!」


私と少女はある程度のところを進んだあと扉を見つける。どうやらここが住民達が隠れて住んでいるんだろう。ゾンビがいないことを確認したあと扉をノックする。


「すみません!いなくなった子を見つけてここに連れて来ました!開けてください!」


だが、返答がない、もう一度声を駆ける。しかし、同じだった。


「お姉ちゃん?」

「ごめんね、少し待ってて」


私はスマホを確認する。すると、たくさんの赤い印が扉の中にあった。


「!、君、私の手をつかんで!早く!」

「わ、分かった!」


私は少女の手を引っ張りお姫様抱っこをする。そして、その場からダッシュで離れる。すると、扉から大量のゾンビが沸き出した。もう、既に感染者がいたのかゾンビが侵入したのかわからないがここにいた住民達はゾンビになってしまった。ぞろぞろと追いかけてくるゾンビから私は少女を抱えて逃げる。


「ごめんね、怖い思いをさせて、でも、君だけでも助けるから、一緒に生き延びよう」

「······お姉ちゃん、!、お姉ちゃん!前にも何かがいるよ!」


前には兵長らしき人がいた、しかしあれはもう人ではない彼もまたゾンビに襲われてしまったんだろう。彼の前にもゾンビがたくさんいた。このまま挟み撃ちにされてしまう。どうする。


「ホムラ、あそこに丁度アイテムが落ちているにゃあ、あれを拾うにゃあ」

「アイテムって何よ!」

「お姉ちゃん、気にしたら駄目だよ、とにかく拾う?」


こんな小さな少女に言われてしまった。仕方がない私は落ちているアイテムを拾う。するとどうだろうか体が光に包みこまれた。


チュートリアルその4


時には思いがけないアイテムが落ちている場合があります。そのアイテムの効果は様々ですが今回拾ったアイテムはステルスですね。姿を隠すことによって相手に見つかりにくくなります。効果はもって一分、優位をもって使いこなしましょう。


一旦チュートリアルを終わります


よし、これなら、効果は一分、その間にここから脱出して見せる。


残り十秒、五秒、三、二、一、ゼロ!よし、何とか切り抜けた。


もう、あそこには要はないわね。


「これで、ひとまず安心ね」

「あの、お姉ちゃん、おろして」

「えっ、ああ、ごめんね、はい」


私はお姫様だっこされている少女がこちらを見て顔を真っ赤にしていた。それに気づいてあわてて少女をおろす。


「ごめんね、君のお母さんやお父さんがいたかも知れないのに助けられなくて」

「うん、でもお姉ちゃんがいるから私は大丈夫だよ」


この子はそう言って笑う。多分、無理をして笑っているんだろう。なんだか申し訳なく思ってしまう。


「とにかく、ここから離れましょう」


ピー!ピー!ピー!


何よこの音はスマホから鳴り響いているみたいだけど。


「ホムラ、気を付けるにゃあ、何か強力な存在が現れるにゃあ」

「!」


私は黒猫の言葉に警戒を高める。すると、何処からともなく笑い声が響く。


「はーっはっはっはっはっはー、なにやらおかしな反応を感知して来てみれば、まさか魔法少女がいるとはなあ」

「何よ、一体誰よ!」


私は辺りを見渡すが何処にもいない。一体何処から声が。


「ホムラ、上にゃあ!」


私は上を見るとそこには変は乗り物の板に青年がたっていて空を飛んでいた。あれも、ゾンビかしら。見た目は人ではない雰囲気を漂わせているけど。喋るゾンビもいるのね。


「私に何かようかしら」

「ああ、ようも何も貴様ら魔法少女は我々にとって邪魔な存在だ。だから、今すぐここで貴様を始末する」


私らって、まさか、私以外も魔法少女がいるのね。まあ、本来なら私が魔法少女になることがおかしいんだけどね。それにこいつは魔法少女を始末するって言っていた。もしかして何人もの魔法少女を始末をしたのかしら。


「くっくっく、安心しろ、始末すると言ったが魔法少女にも色々役にたつ、我々の道具としてこれからのために殺さないでおく、なのでお前はその六号だ!」


六号と言うことは既に既に五人の魔法少女が敵に捕まっていると云うことか。これは、何としてでもこいつを倒さなければ。


「だったら私の目的は決まったわ、あんたを倒して捕まった魔法少女を助けにいく」

「ほう、この私を倒すだと、面白い冗談だ」


こいつは私の言ったことが冗談だと思っているのかしら。


「良いことを教えよう、今さっき、貴様が言った言葉は我々が捕まえた魔法少女も同じことを言っていたが、しかし、所詮、口だけではどうとでも言える、結局我々に挑んだ結果魔法少女は負けた。分かるか、魔法少女など我々にとって敵ではないのだよ!」


チュートリアルその5


ペラペラと喋っている相手に時間をとる必要もありません。空を飛んでいる相手に攻撃を食らわせましょう 。


「ピーボタンを押すことでジャンプが出来るにゃあ、さらに、ピーボタンを二回押すともう一段ジャンプが可能にゃあ」


さて、うまいことそれを活用して相手にダメージをあたえてください。


一旦チュートリアルを終わります


「行くわよ!せい!とう!」


私は空高く飛んで相手に攻撃を食らわす。

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アンデット・ザ・魔法少女リメイク(ゲーム風小説) オール @39016239

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