そういえば小学生くらいの時、不思議の国のアリス症候群みたいになってた時期が自分にもあった。当時はそんな名前がついた現象?だなんて知らなかったんだけども。ちなみに私の場合は自室で寝ているときなどに、自分の体が急に部屋にぎゅうぎゅうに詰め込まれているように感じるくらい大きくなった、あるいは部屋が小さくなったように感じるという症状だったんですが、まあそんなことをうすらぼんやりと考えながら読んでいたら……!
さくさくと読み、終わりにかけていい雰囲気になるかと思いきやの展開。ちょっとずつ、撒き散らされた恐怖が最後に爆発した作品。最後は作品の世界に惹きこまれました。描写も短めながら要点は抑えてあり、脳裏に想像しやすかったです。怖かったけれど……。
展開が早くてすぐ読めました。ちょっと不思議なことはいっぱいあるのですね。
物語冒頭からエグみのある表現がありましたが、ラストでそれが炸裂した感じです。鳥肌が立って、思わず文字を追うペースが早くなりました。願わくば、主人公がラストの状況からいかに生き残るか、そして病気の正体が何だったのかを明かした続編が見て見たいです。パニック物の話が好きならオススメ。逆に昆虫やグロテスクな表現が苦手な方は、ご注意を。