異世界+ヒーローものという組み合わせが新鮮な物語でした。
異世界ならば英雄でも勇者でも、それこそいくらでも凄い称号、肩書きがあるのですが、この現代的、また近未来的な「ヒーロー」という単語に、特別な憧憬を懐いてしまいます。
人それぞれ、持っているヒーロー像は違い、その違いは言葉にしがたいものばかりだと思うのですが、そのエッセンスが全て詰め込まれた物語です。
そして題名の「白銀」という単語にも、強く惹かれます。
銀は金よりも下というイメージがありながらも、銀の輝きには高潔さがあるように感じるのは、私だけではないはずです。