第三部 〜銀河に刻む星時計
序章
〈Kuwluma-Elle Thileir.〉
淡い緑 萌える大地に
両手ひろげて横たわり
目を閉じれば
聴こえてくるのは 誰の声?
柔らかな風 手に触れる温かさ
あなたはだれ?
わたしはずっと 待ってるわ
あなたの誓い 信じているから
知ってた?
あなたが愛してくれただけ
わたしもあなたを愛しているのよ?
風が
聴こえてくるのはせつない痛み
けれど
銀の風の愛し子も
あのひとの死を間違えないで
あのひとは今でも すぐそばに
手を伸ばせばすぐ届くほどに 近いの
耳をくすぐる声が聞こえた
愛しているよ――そっとささやく
だからわたしも 両手を伸ばし
彼を抱きしめて言うの
聞いてあなた クォームが教えてくれたの
小さな『勇気』を連れてきたんですって
名前はファイア 新しい司竜
温かさを与える 小さな炎の竜よ――……
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