第二部〜光の欠片の降る国

序章

　もう　泣くのは止（や）めなさい

　涙に濡れた瞳をあげ　ひざをまっすぐ伸ばして

　見あげてごらん

　愛していると誓った言葉は　決して嘘ではないから

　たとえ他人（ひと）の目に　それが裏切りと映っても

　これは永遠の誓い

　決して違（たが）えざる　はるかな未来へとつなぐ

　　私の命は　広く遠く散らばってしまったけれど

　　忘れるな　おまえは決して独りではない

　　凍えそうに淋しい闇夜

　　おまえを包み抱（いだ）く　星月夜（ほしづくよ）の淡いあかりになろう

　　ひとに希望を与え　命を育む太陽の光になろう

　　そうして　永遠におまえを愛し続けよう

　　たとえこの世界が滅びる時代（とき）が来たとしても

　そうだよ　『光』が大きく広く

　この世界を包み込むがごとく

　　だからおまえは待ちなさい

　　わたしを信じて　待ち続けなさい

　　愛するおまえに　この銀河にかけて誓おう

　　再会を　いつの日か必ず

　　運命に定められた星の日が　百度を過ぎたその時代（とき）に

　今はただ永遠に　星を通じて呼びかけ続ける

　愛しているよ

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