Resistance

 レジスタンス


屋敷の自分の部屋に入ったデュークはこの屋敷の住民をそう呼んだ。


「何の抵抗組織レジスタンスなの?」


=人間狩りの連中。


と弟のレイヴンさんが言った。


「そんな人たちがいるの!?」


「人じゃねえな、だ。」


驚いた、そんな一族もいるのか・・・しかし・・・。


「食料に困らないのか心配してるようだね?大丈夫だ、同族の血でも腹の足しにはなる、味は人間の血に劣るがね。」


と別の人物が声を上げた漆黒の髪と深紅の瞳、顔を見せたくないのか外套がいとうのフードを目深にかぶっているので顔はよく見えない。


「誰?」


「紹介するよ、ジャック=ホームズ。」


「初めまして、アリー。」


「え・・・!?」


自己紹介もしてないのに何で名前を知ってるの!?


「こいつは心を読めるんだ。」


「なんとなくだがね、だけど僕の名前で大体想像つくんじゃないか・・・ジャック=ホームズ、似た名前の探偵の話を本で読んだことはないかい?アリー。」


「似た名前の探偵?あっ!」


その時僕は気づいた。


「シャーロック=ホームズ!!」


「その通り、僕の両親は熱狂的なシャーロキアンでね兄にはシャーロックと名付けたんだが弟の僕にはジャックと名付けたんだ。」


なるほど・・・。


「こいつは半吸血鬼なんだ、なんとか抑えつけてるって感じだな・・・。」


「それも直に限界が来る、いずれは闇に堕ちるさ。」


「そんな・・・悲観するのはどうかと思いますが・・・。」


「君は面白いね、興味深いよ。」


ほかにもいろんな吸血鬼ひとたちがいるみたいだ、楽しみだな。



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少年と自堕落吸血鬼 大貫蓮司 @tenmeirindou

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