吸血鬼のお屋敷

「ここが俺の家。」


そう言って連れてきたのは大きな屋敷、吸血鬼って本当にこんな豪邸に住んでるのかと驚く。


「アリー、お前俺と同室だから。」


「ええっ!?」


一緒の部屋とか予想外!変な勘違いをされそうだけど・・・。


「大丈夫だって・・・乙女の血しか吸わねえ偏食家の吸血鬼なんかいねえから。」


いやいや!そういう問題じゃないって!!



 =おい!デューク、そいつどうしたんだ!?


「・・・、Impedimenta!」


=をっ・・・!てめっ・・・このやろっ・・・!!


「兄貴の俺にいろいろ言うからだ弟の分際で・・・。」


リボンで後ろに束ねた白色の髪とデュークと同じ青い瞳をした耳に緋銅のピアス型の呪具を付けた吸血鬼がデュークをにらみつけていた、どうやら動けないらしい・・・ってか弟!?弟って言った?今。


「俺の弟だ、レイヴン=オルフェーヴル。」


=よお、ってか早く呪文外してくんねえ?


「ん・・・、Finito Incantatem。」


=あ~しんどかった、まったく・・・。


服の誇りを払ったレイヴンさん、この二人本当に似ている・・・違うのは髪の色だけだ。


「部屋に行くぞ、迷うから俺から離れるなよ。」


そう言ってデュークは階段を上がっていった。

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