のんびり、ほのぼの、スローライフ…よく聞く言葉なのですが、読み進めていく内に感じた事は、それら、昨今、様々なところに溢れている言葉で、この物語を語る事ができるのかという疑問でした。
ハンドクラフトも、最近、よく話題に上がる趣味です。
様々なアクセサリーを作っていく物語は、確かにのんびりした印象があります。スローライフという言葉通りです。
でも、そんな言葉で表してしまっては陳腐になってしまうと、私は強く思ったのです。
そして気付いたのは、彼女は、「時間が余ったから」とアクセサリーを作っているのではないという事でした。
趣味なんです。
趣味は暇つぶしにやるもの、余った時間でやるものではなく、自分で時間を作って楽しむものだ、と。
彼女が作る最も凄いものは、このハンドメイドに勤しめる時間なのだと思いました。
そして考えてみれば、私たちとて時間が余ったから、暇だから物語を書いているのではなく、仕事や生活をやりくりして時間を作って書いているはずです。
そう自分の中で結論が出た時、主人公の持つ輝きが強まった気がします。
なんと眩しい物語ではありませんか。創作者ならば憧れる世界が、ここにありました!
ハンドクラフト部の部長をしている女子高校生が、ある日突然に地下世界に引き込まれ、そこでノームの王をする羽目に。
異世界転移ものですが舞台は地下世界で、ドワーフや獣人たちと物作りやダンジョン作りを進めていく、という序盤はゆるふわストーリーです。
時折り差し込まれてゆく「勇者」のパートが、地下と対比した地上の事情を少しずつ明らかにしていきます。その勇者とは、実は——。
まだ輪郭も見えない「対峙すべき魔王」や、側近たちあるいは回想によって語られていく、地上の国事情。物語はまだ序盤ですが、いずれ大きく動き出すことが予想できて楽しみです。
個人的には、いろいろ大変そうな勇者サイドの行方が気になって仕方ありません。
雰囲気が優しい転移系ファンタジーをお探しでしたら、ぜひこちらを。
ハンドクラフト部の部長である女子高生・ルリちゃんは小人に導かれ異世界へ。
地下世界にやって来た彼女はなんとノームの王に!
ですが、魔王討伐などのバトルがメインではなく、とてものんびりとした雰囲気で物語が進んで行きます。
ルリちゃん大好きなイタチ族のミソㇽ、いつも穏やかなドワーフ族のデブラ、しっかり者の侍女のモグラ族・ポポリなど、個性豊かなキャラクターとの会話もとても楽しく、微笑ましいです。
指輪やブレスレッドを創作する時の描写がとても丁寧で、楽しそうに創作しているルリちゃんの姿が目に浮かぶようでした。
また、作品自体が恋愛にカテゴリーされていますので、そちらも気になります。
創作をこよなく愛するノームの王とその仲間たちに癒されてみませんか?
こう書いてしまうと、まるで、街の中で素敵な人と巡り合うことを夢見ながら、鍛冶や錬金などに精を出す話に見えてしまいますが、さにあらず。
タイトル等でバレバレですけれど、彼女はノームの王様になるのです。
ノームって、あれですね、大地の精霊(妖精さん)で小人さんで、地に隠された秘宝の番人。
その王様のお仕事は……おっとここからはネタバレになっちゃうかな?
目次のとおり、ダンジョンの掃除をしたり、ダンジョンを稼働させたりしてるんだよ。ここからなんとなく、わかるよね。
でもこれ以上はダメなんだ。どんな感じかは、ぜひ読んでみてください。
あ、その前に、ちょっとだけ。
登場する精霊、獣人、どの子も可愛くてわくわくします。
主人公は、ハンドクラフト部の部長ですから、恐ろしいランクの高い指輪とかも作れたりします。なんという説得力。
制作の過程も丁寧な描写で、まるでそのまま見えるかのようです。
でも私がこの作品を好きなのは、のんびーりなところ。
なんというか毎話安心して読めます。
緊張感の無い優しい世界って表現が正しいかな。
のんびりさんだけど、恋愛についてはきっとあの子と?
進展を待っています、待っていますよ、私は。
第一章読了時のレビューです。
この作品の印象は、
ずーっと楽しそうな雰囲気が流れていることです。
読んでいるこっちも気分が良くなるくらい、とにかく主人公が楽しそうにイキイキとしています。
読んでいてストレスも感じず「あ、もう最新話に来ちゃった」と読み終わった時、少し残念に思うくらいでした。
また、作中に指輪とかいろいろなものを作る詳細も丁寧に説明されていて、そちらの方面に興味がある方も楽しめます。
また別サイド、勇者側の物語もあり、こちらはいろいろ前途多難なようですが、どうやら勇者は転移する前の主人公のことを知っているようで……
二つの物語がこれからどのように交錯していくのか、
続きを楽しみにしています!
女子高生が、転移した世界でダンジョンの王様になるお話。
特筆すべきは、世界観の丁寧な描写。そしてそれによって生まれるのんびりほのぼのした物語の展開でしょうか。
ごく個人的な感想ですが、物つくり系のRPGをやっているかの様な雰囲気でのんびり読むことができてほっこりしました。
今の所はまだそんなに出てきていませんが(8話時点)恋愛要素というか、ラブコメ要素も今後期待できそうです。
また、主人公のクラフトシーンにて披露される本格的知識も見どころの一つ。
読んで作ってみたくなる方もいるかもしれませんね。
因みに、もう一人実は転移してきている登場人物もいるのですが。
そっちにも色々な意味で頑張って欲しいところです。
強く生きろ……。
この作品の売りと言ったら、主人公の趣味がハンドクラフトだということ!
最近はやりのハンドメイドの上級者版といえばお分かりでしょうか?
クオリティの高い手芸作品を作れる彼女が、ダンジョンの王として召喚されるとどうなるのか……。
何だか宝箱がいっぱいあるダンジョンになりそうですね!
早速序盤から物凄いアイテムを作ってしまっておりますよ。宝箱に入れちゃったらちょっと不味いんじゃないかっていうくらいの伝説級の装備品作っちゃってます笑。
そんな彼女が愉快な仲間たちに囲まれてダンジョン経営。
ノームも呆れるクラフト系スローライフ、是非お読みください!