第22話 solu:sa ソルーサ

"soln casma: resa?"

「金髪の女?」


tigas bitsus.

ティガスがつぶやく。


ers ned foy ingofiku.

錯覚ではないようだ。


"solu:sa?"

「ソルーサ?」


hasos ci ned.

ありえない。


solu:sa zemna.

ソルーサは死んだ。


"no:vce vols" zemges saz.

「黒い狼」が彼女を殺したのだ。


"ers arke jits foy"

「幻術かもしれない」


tigas yujugu.

ティガスが言った。


"sewruyuridresa tenas ci arkezo set.ers arke foy elnmama sxumetisa sekga"

「女風魔術師は幻術も使える。エルナの師匠が作り出した幻ってこともある」


"ers foy.now,yu:jes yuvas vel.ham minjabi:r.yu:jes yem zemgas ned vel.muvos fog vel...elnama zemnozo dog.gow,batsoto.eto pa:so cedc.ta eto jabce pa:so.zamto fog a:jemazo...enhum,elnazo"

「かもしれない。ユージェスが俺を誘っている。もっと気をつけなきゃならない。ユージェスはまだ俺を殺しちゃいない。俺に見せたいからだ……エルナの死を。だが、お前は違う。お前はおもちゃみたいなもんだ。そしてお前は危険なおもちゃでもある。お前は生贄を……つまり、エルナを殺したいんだからな」


"uldons,erv..."

「じいさん、俺は……」


"vekav tom na:fazo.jen,yanbov del.gow..."

「俺はお前の考えを知ってる。今は、協力している。だが……」


"magdi! ers za:ce lo:no!"

「くそっ! ひでえ仕事だな!」


dew reysi lagt ajus da.

二人の男はまた歩き始めた。


martos del solce casma:ma resazo.

金色の髪の女を置い続ける。


yu:jenartis mevgo sud temin cedc arkezo.

傭兵は本物のような幻を見たことがある。


dog sxuls arke jitsma rxo:bizo.

だから幻術の恐ろしさを知っている。


yo:yol fikus li gozunas za:ce fozkoszo.

しだいに厭な予感が強まるように感じた。


cunugu abfe cu:nuzo.

甘い匂いを嗅いだ。


now ers ned van cu:nu.

だが良い匂いではない。


nxeziya magben zemcu:nele.

忌まわしい屍臭が混じっている。


mxunosogo o:wizo.

吐き気を催した。


abfe cu:nu ers foy wobfig ha:nuhima ra:fi cedc.

甘ったるい匂いはなにか香炉の香のようなものかもしれない。


"sxulv had cu:nuzo.had ers ra:fi jopag no:vayuridres tenas ra:fi"

「あの匂いを知っている。あれはよく闇魔術師が使う香の香りだ」


"wam no:varuridres had ra:fizo cu?"

「なぜ闇魔術師があの香を?」


"had mo:gece reysi tenas ra:fizo gu+zon ned zemtavzo tsem"

「あの忌々しい連中は死体が腐らないために香を使うんだ」


"ezatos zemtavzo tsem..."

「死体を保存する……」


zemnariama zereys tenas ci e+ga zemtavzo zertigatse.

ゼムナリアの僧侶は動死体を法力によって使うことができる。


now,had zemtavi guzogo.

しかし、あの死体は腐っていた。


vekes ci ned yu:jesma na:fazo.

ユージェスの考えがわからない。


"hahahahaha!!!"

「ははははは!!!」


sekigi ci a:mofe reysima hu:razo.

たくさんの人々の笑声が聞こえた。


"socum me:fe o+dol tsadas fa"

「すぐに新しい客が到着するぞ」


"now erv nafkit..."

「だが俺は残念だ……」


yu:jenartios sxeliv jod fon ca:rizo.

傭兵はその甲高い声を知っていた。


"gu+zas..."

「グッザス……」


ta rxafsama ga:ro lucoras gastanesle.

そして少女の悲鳴が洞窟に響き渡る。


"neeeeeeeeeeeee+do!!!!"

「いやあああああああああ!!!!」


holtsum ers elnama ca:ri.

あれはエルナの声に間違いない。


uldons fajus da li.

老人は走り出していた。


"savu:r! lagt ho+cari ya: foy!"

「待て! また罠があるかもしれない!」


"vekav!"

「わかってる!」


gow,cajos zev elnazo.

だが、エルナを助けなければならない。


wam?

なぜ?


era solu:sama tansa dog cu?

ソルーサの娘だから?


ers foy.

かもしれない。


yem era decris a:js.

まだ彼女は十六歳なのだ。


to:gum zemno era pa:jafe to:g.

あまりにも死には速すぎる。


elna era va:rin sewryuridresa.

エルナは立派な女風魔術師だ。


egselega ned ne: a:jemale tsem.

生贄になるために生まれてきたわけではない。


minpac,soln casma:ma resa kulfega uldonszo.

一瞬、金髪の女が老人を振り返った。


era lakfe resa.

美しい女だ。


gow wobfig su:je era mxuln.

だがなにかがおかしい。


resa maduga charfe rxumzo.

女は赤いローブをまとっている。


ligs era asroyuridresa cedc.

まるで女火炎魔術師のようだ。


ne+do,'ega:' asroyuridresa.

否、彼女は女火炎魔術師「だった」。


now,resama mini kotsogo elnule.

だが、女の目は白く変わっている。


ega: zemreysuma mini.

死人の目だった。


ta yu:jenartis sxeliv jod temsuzo.

そして傭兵は真実を知った。


"ers solu:sama...e+ga zemtav..."

「あれはソルーサの……動死体……」

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