第21話 zemreysi 死人たち

"magdi!"

「くそっ」


yu:jes holtsum elos du+kusin ko:radtse.

ユージェスは明らかに異常な方法で楽しんでいる。


tur zemtavma ames ers foy padikres.

三つの死体の外見は農夫のようだ。


aln e+ga zemtav era nan tav.

動死体はみな大きな体をしている。


'azi erig tic go:wis elnuvu+cas banrxucs sxumsatma padikresi.

「彼ら」は元エルフヴッキャス男爵領の農夫たちだったに違いない。


abos turas,enfum had banrxucs ers foy yu:jesma ra:cus.

テュラス、つまりあの男爵はユージェスの仲間なのだろうと思える。


ers cilasfin sulfini.

可能性のある話だ。


banrxucs jeygo foy e+zema haczo yu:jesle.

男爵は自分の民をユージェスに与えたのだ。


zemnariarsi zecogo foy turaszo nas banrxucsle.

ゼムナリア信者たちはテュラスが男爵になるのを手助けしたのだろう。


hacma so:lo ers tofhet.

民の命がその対価だ。


yu:jes.turas.gu+zas.

ユージェス。テュラス。グッザス。


aln reysi era go:wis ra:cus.

全員が元仲間なのだ。


era za:ce 'go:wis ra:cus'.

ひどい「元仲間」である。


ers foy zemgegiv solu:sazo bi+sxu.

ソルーサを殺した罰かもしれない。


gow,elna selna ned.

だが、エルナは関係ない。


tigas vatsis da yuridtyrfazo aditnxe.

ティガスが隣で呪文を唱え始める。


socum un zemtavma ma+du batiya da.

すぐに一体の死体の衣服が燃えだした。


now,asorwa gam so:lta li colle.

だが、燃えながらこちらに近づいてくる。


"asro duyfum kul indis!"

「火は少ししか効かないっ!」


"ham pa:jum vomov yuju:r!"

「もっと早く言ってくれよ!」


abogo ers jabce.

危険だ、と思った。


nomil tigas ganlis li e+ga zemtavle.

おそらくティガスは動死体に混乱している。


u:tusum,e+ga zemtav era ned mig jabce ja:m.

実際には、動死体はひどく危険な敵ではない。


gow,a:mofe reysi koksafum rxobis.

しかし、多くのものが精神的に恐れるのだ。


tigas ers foy heygfe yuridres now ers rxa:fe to:g.

ティガスは強大な魔術師のようだがまだ若すぎる。


"dasvo:r ned! azi ers mig dalce!"

「慌てるな! 奴らはひどくのろい!」


yu:jenartis sobtucum dogigi un e+ga zemtavma marisxozo.

傭兵は冷静に一体の動死体の膝を蹴りつけた。


zemtavma e+sxe ba+cun re zadfikucum edis.

動死体の足が砕かれて不快な音をたてる。


zemreysuma tav torxa tindis ci ned teg.

動死体の体が平衡を保てずに傾く。


yu:jenartis lagt dogigi del zemtavma marisxozo.

傭兵は再度、死体の膝を蹴り続けた。


yikde korvum tsavt ligos re do:gitse.

蹴りによってやがて完全に膝がちぎられる。


uldons gotes zemtavma tsavtuzo bacbas cedc.

老人は死体の脛を棍棒のように掴んだ。


vascelesum basxugu jod 'asmot'zo zemtavma casxule.

その「武器」を勢いよく死体の頭に叩きつける。


casxul davkalm lesnoga du:rigle cuyma fo:n lakimuga teg.

首の骨が折れたので、頭が冗談のように後ろに飛んでいく。


"aklo:r martuzo!"

「関節を狙え!」


"ers u:tav zad! na:lzalm yuridinle!"

「最悪だ! ユリディンにかけてっ!」


tigas do+tsebum bicas tsagatutse zemtavma vunzo.

ティガスは必死に拳で死体の胸を殴りつけた。


"indis ned!"

「効かないぞ!」


"ers mart! aklo:r martuzo!"

「関節だ! 関節を狙え!」


zemtav dalum ega yudzo.

死体がのろのろと腕を動かす。


tigas komsigi re zemreysuma tsagtse.

ティ数が死体の爪で引っ掻かれた。


"narha! ja:bima maghxu:dil hxudas zemtavle!"

「バカが! 病の悪霊が死体に憑いているんだぞ!」


"sxulv li!"

「知ってるよ!」


u+tanum tigas bicas e+ga zemtavma casxulzo.

次にティガスが動死体の頭を殴る。


zemtavma caf magbegum dubozkigi.

死体の顔は不気味に陥没した。


now,yem tur zemreys ega del.

しかし、いまだ三人の死者は動き続けている。


"tordav zemtavizo!"

「動死体どもを突破するぞ!」


"eto se+gxokos cu?"

「あんた正気か?」


"sxulv ned!"

「しらんっ」


uldons fajus da.

老人は駆け出した。


hudogo zaclis ci go ned zemtavzo cod 'bacbas"tse.

死体をこの「棍棒」では破壊しきれないと判断したのだ。


"woooooooooooooo!!"

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」


yu:jenartis dognas e+zema kodzo su:nkan casxulzo zemtavle.

傭兵は自分の肩を頭を失った死体にぶつけた。


e+ga zemtav e+dilm torxa.

動死体が音をたてて倒れる。


"magdi! magdi!"

「くそっ! くそがっ!」


tigas kap martolm cosigi za zemtavzo du:rigpo.

ティガスも後ろから追いかけるように死体を転倒させた。


bo:sol dew reysi fajugu del gastaneszo.

しばらく二人は洞窟を走り続けた。


ildamolm racmas ja:mma su:jezo.

振り返って敵の状態を確認する。


mig boras ci foy ba+tin zemtavpo.

燃える死体からだいぶ離れられたらしい。


"eto eren uldons!"

「あんたは凄まじいじいさんだな!」


tigas yem vaktas kilnotse.

ティガスはまだ戦いで興奮している。


"yoy.eto yuridres! indilm tena:r yuridyurfazo!"

「おい。お前は魔術師だぞ! 呪文を効果的に使え!」


"...menxav"

「……すまない」


rxa:fe reys nxasum menxes.

若者は素直に謝った。


nas ci fa foy van yuridresle socum jalnos ci e+zema hu+doma me+zozo teg.

自分の判断の誤りをすぐに認められるので良い魔術師になれるだろう。


bac yelselas fa ci nxal dog.

もし生き延びられたなら。


"guzato li cu?"

「お前、怪我しているだろ?」


yu:jenartis yujugu.

魔術師が言った。


"ya:ya...gow su+cali era"

「ああ……けどかすり傷だ」


"reys zems hxudas su+calipo ja:bima maghxu:diltse"

「かすり傷から病の悪霊に憑かれて人は死ぬぞ」


"vekeva"

「わかった」


tigas bolis gu+zan yudima va:knama ma+duzo.

ティガスが負傷した腕のあたりの衣服を破く。


ta vatsis yuridyurfazo.

そして呪文を唱える。


rapdasum,gu+za batiya,duyfum besago.

いきなり傷が焼け、わずかに煙った。


"van.ja:bima maghxu:dil hxuda ci ned sanson gu+zapo asrotse"

「それでいい。病の悪霊は炎で塞いだ傷口からは憑依できない。


"sxulv li.gow...jen sur nadum woniv cu?"

「知ってるって。けど……いまからどうすればいいんだ?」


tigas jinmigi.

ティガスが尋ねた。


"nadum woniv cu? merlum cajos elnazo.ta...zemgas yu:jeszo"

「どうするかって? もちろんエルナを助けるんだ。そして……ユージェスを殺す」


"teminum woniv ci cu?"

「本当にできるのか?」


"eto weckoksaz"

「お前は弱気だな」


"ne+do! now...ja:m ers a:mofe to:g"

「違う! けど……敵が多すぎる」


tigas vecbos foy e+ga zemtavle.

ティガスは動死体におびえているようだ。


"rxobis zemreysuzo cu?"

「死人が怖いか?」


'no:vce vols" hures.

「黒き狼」が笑った。


"yu:jes ers be:bec.vo mav fa ham gobdon metsfigzo.ja:m ers zemnariares"

「ユージェスは意地が悪い。俺たちはもっとおぞましいものみるだろうよ。敵はゼムナリア信者だ」


"vekev"

「わかった」


yuridres narum sehas.

魔術師は大きく深呼吸をした。


"gocriv ci ned eto cedc uldonsle"

「俺はあんたみたいなじいさんに負けたくない」


"eto e+kefe! ers temin reys"

「素晴らしい! それが本物の男だ」


yu:jenartis yujugu.

傭兵が言った。


"gow,atumav ci ned yu:jes wob wons fa zo.jabmi:r"

「とはいえ、ユージェスがなにをしてくるか想像もつかん。用心しろ」


ra+pots,uldons fikus za:ce fozkoszo.

ふいに、老人は厭な予感を覚えた。


"jenim wam ers cu?"

「次はなんだ?」


un resa mavs ci tigasma yuridusma so:lcatse gastanesma tsasuncunxe.

ティガスの魔術の照明で一人の女が洞窟の奥に見えた。

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