第11話 vu+ca 丘
sxo+cuvan cut a:mofe vu+cari zula.
草が生えた幾つもの丘が続いている。
elna aboga varsuiyin satzo.
エルナは大地が波打っているようだと思った。
no:vice fa:patfe wel mava ci.
黒い広大な森が見える。
erig bo:ra wel.
離れ森だった。
sxafum sxala ned cod wel meg rxafsa aviga del len so:rolzo now.
少女は長い間、この森で暮らしてきたが詳しくは知らない。
sxelga chagfe gojle pe+sxezo kul.
小屋の近くの場所だけを知っている。
elna sxelga ned welzad tsisoga del mi:fe welle set.
エルナは山賊が同じ森に住んでいたことすら知らなかったのだ。
payu sols dudas li.
もう日は落ち始めている。
"had reys...erig zadmalc uld sur"
「あの男は……昔からケチだったな」
sekiga uldonsuma bitszo.
老人のつぶやきが聞こえてきた。
elna aboga wam cod uldons kilnos welzadile.
なぜこの老人は山賊たちと戦うのか、と思った。
mujnatum tudes re banrxucsuma gardoresile.
確かに男爵の衛兵たちに捕らえられた。
now,abowa tanjugu ci voy bac gajum kilnos gardoresile nxal.
だが、もし本気で衛兵たちと戦えば逃げられただろうと思うのだ。
gow 'no:vce vols' na:lzalm kilikole tices welzad be:tnazo.
しかし「黒い狼」は山賊退治をキリコにかけて誓ったのである。
bxanrxucs joyigi un uld i+sxu,ma:su ta tarsuy kul.
男爵が与えたのは一頭の老いた馬、食料、そして酒だけだ。
wamfig vekega yu:jenartis fovs ned foy elnama sosmalgoszo.
なぜか傭兵がエルナの金貨を欲しがっていないのはわかっていた。
"wam kilnoto welzadle cu?"
「なんで山賊と戦うんですか?」
jinmiya azel.
彼に尋ねる。
"wam? dubemote cu? na:lzalm kilikole tices had reysucho"
「なぜ? 忘れたのか? キリコにかけてあの男に誓った」
"jinmiv fog ned honef metsfigzo.eto mig go+zun.bac..."
「私が訊きたいのはそういうことじゃないんです。あなたはとても強い。もし……」
rxafsa durum kotsoga ca:rizo.
少女は声を低めた。
"erav foy tom 'da:sxo"ma tansa teg cu?"
「私があなたの『友達』の娘かもしれないから、ですか?」
"hm"
「ふん」
yu:jenartis neces.
傭兵が微笑んだ。
"erv foy.erv ned foy.yelnas ned tel"
「かもしれん。そうでないかもしれない。お前には関係ない」
elna duyfum bilega.
エルナは少し苛立った。
"jinmiv fog tel.racmate tom sxumetisama...zemtavzo cu?"
「お前に訊きたいことがある。お前は師匠の……死体を確認したか?」
elna bo:sol santuga del.
エルナはしばし黙り込んだ。
"ne+do.mefnova ci ned sxumetisama zemtavzo"
「いえ、師匠の死体は見つめられなかったんです」
"wam?"
「なぜだ?」
"dengxute li...ta goj korvum asroga zig.alm mets kotsogo dogigle kul...wam jimnito val honef cu+sozo cu?"
「混乱していて……それに小屋は完全に燃え尽きていました。なにもかも炭だけになっていたんです……なんで私にそんなことを聞くんですか?」
"tom sxumetisa yem sola del foy teg"
「お前の師匠はまだ生きているかもしれないからだ」
elna afunolm kotsoga cafzo.
エルナは顔を呆然とさせた。
"wam? sxumetisa sxugiga vaz cu?"
「なぜ? 師匠は私を騙したんですか?」
"cilasf yas"
「可能性はある」
"vekava ci ned ye:nizo"
「意味が理解できません」
"vis kap vekava ci ned.gow tom ongo era mig mxuln.unfum,nafev tom sxumetisa sxelga noszo yuridustse.ta kodukuwa za tel.aa,jod hasos ci.now duyfum dalgamum abov.nub sxalto ned kazoszo.ta tom sxumetisa yujugu tel,'ongo:r yu:jenartisle'.nafav to:g foy.now,erv fo:morna yu:jenartis tus.ta eto foy vim da:sxoma tansa.ers elfas cu?"
「俺も理解してるわけじゃない。だがお前の依頼はひどく奇妙だ。最初は、お前の師匠が魔術で未来を知ったのかと考えた。そしてお前に仇をとらせるのだと。まあ、それもありえる。だが少し不自然だとも思う。お前は世の中をほとんど知らない。そしてお前の師匠は『傭兵に依頼しろ』と言った。考すぎかもしれない。だが、俺は傭兵としては有名だ。そしてお前は俺の友達の娘の可能性がある。これは偶然か?」
"wob yujuto fog cu?"
「なにを言いたいんですか?」
"vekav ci ned miznutzo.now tom sxumetisa konega fog foy voz"
「理由はわからない。だが、お前の師匠は俺たちを会わせたかったのかもしれない」
"wam?"
「なぜです?」
"vekav ci ned"
「わからん」
elna kap duyfum mxulgum fikuga del sxumetisama yurfazo.
エルナも少し師匠の言葉を妙だとは感じていたのだ。
gow,sxumetisama yurfa era zavas.
だが師の言葉は絶対である。
ers yuridresma talmef.
それが魔術師の常識だ。
"...sxumetisa tavas li foy vam tigazo"
「……師匠は私の力を試しているのかもしれません」
elna yujugu.
エルナは言った。
"ers foy.gow...fikuv za:ce fozkoszo"
「かもしれんな。だが……いやな予感がする」
"za:ce fozkso?"
「いやな予感?」
"vo hocaciv re foy"
「俺たちは罠にかかっているのかもしれん」
"nap hocaciv vol cu?"
「誰が私たちを罠にかけるんですか?}
elna pakpilm yugugu.
エルナは緊張して言った。
"ers tom sxumitesa"
「お前の師匠だ」
rxafsa fikuga mi+gxan rxo:bizo.
少女は激しい恐怖を感じた。
"ne+do! hasos ci ned!"
「いえ! そんなのありえません!」
"laketo re tom sxumitesale cu?"
「お前は師匠に愛されていたか?」
elna du:tsyufega.
エルナは絶句した。
"vam sxumetisa ega: mig dasce yuridresa.gow ers..."
「私の師匠はとても厳しい女魔術師でした。でもそれは……」
"fikute mo:gozo sxumetisapo cu?"
「師匠から憎しみを感じていたか?」
elna bulva ca:rizo.
エルナが声を震わせる。
"ne+do...ne+do...ne+do..."
「違う……違う……違う……」
nuvek mi:suyiya da.
我知らず涙が流れる。
lakeva re sxumetisale.
私は師匠に愛されていた。
lakeva re tic sxumetisale.
私は師匠に愛されていたはずだ。
wam mi:suyiva del.
なぜ涙を流し続けているのだろう。
vekeva del sxumetisama koksazo.
師匠の気持ちはわかっていた。
sxumetisa...holtsum mogoga vaz.
師匠は……明らかに私を憎んでいた。
dog wega a:mofe za:ce wognozo.
だからひどいことが出来たのだ。
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