第10話 ti+ca 誓い

"sxalto li welzad meg cu?"

「山賊について知っているか?」


sxumreys tayes yu:jenartisma cu+sole.

領主は傭兵の質問に答えた。


"ya:ya.sxulv li bo:ra welma welzadzo.ers mig menden reysi"

「ああ、離れ森の山賊を知っている。ひどく厄介な連中だ」


"tom sxumsatma hacma tos hxufas re welzadle cez"

「お前の領民の村が山賊に襲われていると聞いたが」


"ya:ya.u:tusum,ganus re had welzadile"

「そうだ、実際、あの山賊どもには悩まされている」


"wam cosjos ned yu:jenartisizo cu?"

「なぜ傭兵たちを雇わない?」


"yu:jenartisi...haha,erv go:wiz yu:jenartsi.sxulv zig had reysi meg"

「傭兵たち……はは、俺は元傭兵だぞ。あいつらについては知り尽くしている」


"yu:jenartis cemosos foy me:fe welzadle cu?"

「傭兵が新しい山賊になるかもしれないと?」


"hasos ci.sxumsat sxumreys ers be+pit.had welzad kap ers foy go:wiz yu:jenartis"

「ありうるな。辺境領主は臆病なんだ。あの山賊も元傭兵かもしれん」


"gow foylato ci ned cu?"

「だが放って置くわけにもいかんだろう」


"ya:ya...now,avas mu:jzo.kilbu:ro tenav fog ned.hm..."

「まったくだ……だが、込み入った事情があるんだ。傭兵は使いたくない。ふむ……」


sxumerys lagt menves 'no:vce vols'zo.

領主は再び「黒い狼」を凝視した。


"ers van sxu:lu.sxulv tom go+zuszo.ta tukogo vim to:jsutse.sebov ci tuz tu+kores tus.gow vo erv uldce ra:cus"

「良いことがある。俺はお前の強さを知っている。そしてお前のは俺の街で罪を犯した。俺はお前を罪人として処刑することができる。だが俺たちは昔の仲間だ」


"ta yancafe banrxucs fores fi:knes e+kefe na:fazo.yazdas tu+koreszo bac betnas welzadzo nxal..."

「そして寛大な男爵閣下は素晴らしい考えを思いつかれた。もし山賊を退治すれば罪人の罪を赦す、と……」


"ete yurin uld sur"

「昔からお前は頭が回ったな」


banrxucs neces.

男爵が微笑した。


"avto yuridresama ra:cuzo"

「お前には風魔術師の仲間もいる」


"kilnov ci dewdecma welzadile dewtse cu?"

「二人で二十人の山賊と戦えはしないぞ?」


"yem eto go+zun.mirzete jodzo fuljalnxe ot"

「まだお前は強い。昨夜、お前はそれを証明した」


"gow kozfito ci velzo cu?"

「だが俺を信用できるのか?」


"kozfiv ci tuz na:lzalm kilikole ticoto nxal"

「キリコにかけて誓うならば信用できるね」


uldons neces.

老人が微笑んだ。


"vis gisxav fog asmoresizo,foreys"

「私は兵士たちをお借し願いたいのですが、閣下」


"no:vce vols' begdiwum yujugu nafnun yurfa ko:radtse.

『黒い狼』は皮肉げに丁寧な言葉遣いで言った。


"ers bagdi"

「それは無理だ」


uldce yu:jeartis huras.

老傭兵が笑う。


"tom vo:mo ers vim zemno cu?"

「お前の望みは俺の死か?」


"ne+do"

「まさか」


rapdasum banrxucs be+gisum kowtsos cafzo.

いきなり男爵が真剣な顔つきになる。


"vekav tom a:bozo.gow,teminum mig ungxagiv.ete mig ra:cus.jen,asmores ers mig chakfe"

「お前の考えもわかる。だが、本当に俺は困っているんだ。お前は俺の仲間だった。兵士はとても貴重なんだよ」


elna aboga ned ers o:zura.

エルナはそれを嘘だとは思わなかった。


"cajov fog tel.vomov tel"

「お前に助けてほしいんだ。頼む」


老人がうなずく。

uldons andas.


"vekev.gow vomov ongo:r tuz ma:su ta ti+juce ye:lnace metsima jo:yizo"

「わかった。が、食料と他に必要な物の準備は頼むぞ」


banrxucus hurega.

男爵が笑った。


"merlus ers! eto vim temin ra:cus"

「もちろんだ! お前は俺の本物の仲間だ」


"ne+do.erv tom go:wis ra:cus"

「いや。俺はお前の元仲間だ」


yu:jenartis yujugu sobtuce ca:ritse.

傭兵は冷ややかな声で言った。

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