第8話 ma:su 食事
dew oniga rxe:wozo.
二人は料理を注文した。
mas gam cuchas tsal.
食事しながら話しあう。
"su:yfama jo:yi fowuga.savuv zev suyfa ci suyfuzo sog"
「釣りの準備は終わった。魚が釣れるまでまたなきゃならん。
"su:yfa..."
「釣り……」
rxafsa losxuga.
少女は気づいた。
"vekeva! nozhocum rahato hi+sazo.mxuln dew ya: chasowa li welzadzo"
「わかった! わざと噂を広めたんですね。妙な二人組が山賊を調べているって」
"eto ned narha sxalto ned talmefzo teg"
「常識知らずだが馬鹿ではないらしいな」
"kilboto fog vacho cu?"
「私に喧嘩売ってるんですか?」
"ne+do.sxagav tuz.ers du:ce to:js.socum hi+sa raha fa foy.ers visors bac welzad hxufa fa voz nxal"
「いや。お前を褒めてる。小さな街だ。すぐに噂は広まるだろう。もし山賊が俺たちを襲ってきたら好機だ」
"now,bac welzad tanjuwa vopo nxal cu?"
「でも、もし山賊が私たちから逃げたら?」
"tanjus? wam? vo erv un yem deltoce yuridresama etireresa ta un eldanin yu:jenartis.dog welzad tanjuwa ned miznut ya: ned"
「にげる? なぜ? 俺たちは一人のまだ未熟な女魔術師の弟子に老いぼれた傭兵が一人だ。だから山賊は逃げる理由がない」
"gow eto mig..."
「でもあなたはとても……」
elna santuga.
エルナは黙り込んだ。
'no:vce vols' ers kozfilm ci ned go+zun gow cuchas sup ned jodzo colnxe.
『黒い狼』は信じられないほど強いがここでそれを言うべきではない。
yurin reys nxal cuchas dig ned fuljarma ha:sozo honef pe+sxenxe.
頭のまわる者ならこんな場所で昨夜の事件の話はしないに違いないのだ。
"gow mende ya:.welzad hxufas ned fa foy vol.vo yav gabma u:tule.ta,yem vekav ci ned had tur reysima temsuzo"
「だが問題がある。山賊が俺たちを襲ってこなかったら、だ。俺たちは城壁の内側にいる。そして、あの三人の正体の正体もまだわからない」
"azi ers foy welzad"
「彼らが山賊かもしれません」
"ers foy.yem sxu:lu era ned to+pos"
「かもしれん。だがまだ情報が充分ではない」
uldce yu:jenartis mas da no:vabazo.
老いた傭兵が黒パンをかじりだした。
gachig kagas li era mig gatce teg.
とても固いのでしっかりと噛んでいる。
elna kap sazega ti:lzo sazatse.
エルナもスプーンでスープをすくった。
fayuwa ti:lzo gxutle socmin,rxafsa ti:ralm nedis ca:rizo.
スープを口に入れた瞬間、少女は驚いて声をあげた。
"wob ers cu? ers mig vanuman!"
「なにこれ? すごくおいしい!」
uldons wuwnogo.
老人が眉をひそめる。
"ers ku+sin pxunsuma ti:l"
「普通の大うさぎのスープだぞ」
"meve sud ned honef vanuman metszo"
「こんなおいしいもの、食べたことない」
yu:jenartis jinmigi elnale.
傭兵はエルナに尋ねた。
"avite sxumtesacho welma gojtse.sxumtisa ega: jawfe cu?"
「お前は師匠と森の小屋で暮らしていた。師匠は優しかったか?」
elnama caf pakpiga.
エルナの顔がこわばった。
"melrus ers! sxumtisa noblowa val!"
「当たり前でしょ! 師匠が私を育ててくれたんだから!」
now dubemowa zadfikuce o:mozo.
だが不愉快な記憶を思い出す。
"yuridresama o:jasgo era dasce! pa:tca ci ned a:mofe lotsuzo basxuga re ti+dorictse,bicega re,dogiga re"
「女魔術師の修行は厳しいの! 鞭で何度、叩かれ、殴られ、蹴られたか数えきれないほどよ」
elna yujuga del e+zema koksale,
エルナは自分に言い聞かせた。
evag mig lams.
私はとても幸せだった。
mig lakagav re.
とても愛されていた。
lakagav sxumtesazo.
師匠をとても愛していた。
"yoy,wam mi:suyito cu?"
「おい、なぜお前は涙を流しているんだ?」
"a...bombova lamn a:vizo dog..."
「その……幸せな暮らしを思い出したから……」
"ers o:zura"
「嘘だな」
uldons yujugu.
老人は言った。
"tom caf umotsaga li me+gale"
「お前の顔は怒りで歪んでいた」
"ne+do!"
「そんなことありません!」
"ya:ya,ete 'ned' lams.gow jalnoto ci ned jodzo"
「いや。お前は幸せ『ではなかった』。だがそれを認められない」
"wam? honef wogno ye:ni ya: ned"
「なぜです? こんなことは意味がないです」
"ye:ni ya:.eto vanafon.bac ete ned lamn a:vi nxal...fikuto e+zezo budnez tus"
「意味はある。お前は誇り高い。もしお前の暮らしが幸福じゃなかったら……お前は自分を惨めだと感じる」
elna garoga me+gatse.
エルナは怒りで叫んだ。
"wam hudoto ci tuz erav budnez tus! erav ned budnez! jen erav va:rin sewryuridresa! zavasum erav budnez! wam vekato vam koksazo!"
「なぜあなたに私が惨めだって判断できるんですか! 私は惨めじゃありません! いまの私は立派な風魔術師です! 絶対に惨めなんかじゃない! なんであなたに私の気持ちがわかるんです!」
"egiv mi:fe teg"
「俺も同じだったからだ」
elna ti:ralm santuga.
エルナは驚いて黙り込んだ。
"yav dew da:sxori.vo caskilm sekgo yu:jenartis bu:rozo"
「俺には二人、友達がいた。俺たちは組んで傭兵団をつくったんだ」
"tur kul cu?"
「三人だけで?」
"ne+do.ham a:mofe reysi yeg.now reysi era ra:cus.ers ned da:sxo.ta dew da:sxori erig reys ta resa.ta dew lakev tsal.abogiv evig lams.now,teminum vekev evig ned lams.jalnogiv ci ned e+zema budnezuzo"
「いや。もっともいろんな奴がいた。だが奴らは仲間だ。友達じゃない。そして二人の友達ってのは男と女だった。二人はお互いに愛し合っていた。俺は自分を幸せだと思っていた。けど、本当は俺は幸せなんかじゃないってわかっていた。俺は自分の惨めさを認められなかった」
elna yujugu ci ned alnumetsfigzo.
エルナはなにも言えなかった。
"reys ozuras e+zele.ta sorc kozfis o:zurazo tems tus.now teminum koksa sxala li.ers o:zura..."
「人は自分に嘘をつく。そしてときどき嘘を真実だと信じちまう。でも本当は心で知っている。そんなのは嘘だってな」
"jod resama da:sxo era soln casma:ma..."
「その女友達が金髪の……」
"ya:ya.era resa tom madsa era foy.ta tom kads ers foy reys...zemges re"
「ああ。お前の母親かもしれない女だ。そしてお前の父親かもしれない男は……殺された」
"nap zemegess jod reysuzo cu?"
「誰がその男を殺したんです?」
"vis zemges"
「俺が殺した」
elna afnorum cemsoga.
エルナは呆然となった。
" wam?"
「なぜ?」
rapdasum a:van asmotzo reysi fayus oztupo tarsefle.
突然、武器をもった男たちが外から酒場に入ってくる。
"ega:r ned!"
「動くな!」
socum vekega azim temsule.
すぐに彼らの正体を理解した。
cod to:jsuma gardoresi.
この街の衛視たちだ。
"ers banrxucsuma se:lo.jod uldons ta sewr yuridresa.vo tudas tozo"
「男爵の命令である。老人と風魔術師。我々はお前たちを捕縛する」
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