第5話 elnuvu+casma to:js エルヌヴッキャスの街
elnuvu+cas banrxucs sxumsat ega: mig du:ce fa:dec sxumreys sxumsat.
エルヌヴッキャス男爵領はとても小さな辺境領主領だった。
jen,tur nan ya ya: selna:danxe.
今、セルナーダには三つの大国がある。
fa:dec yeniya sxorvon ned jod turma yale satzo.
辺境はその三つの国に属していない土地を意味する。
gow,reysi yas tsisos set fa:decle.
だが、辺境にさえ住む者たちはいる。
algamum reysi mxogos da me:fe pe+sxele fa:dec ers mig jabce sat teg.
辺境は極めて危険な土地なので、自然と人々は同じ場所に集まりだした。
ers fa:dec sxumsatama yalvi.
これが辺境領の始まりである。
a:mofe reysi nes sxumsatma 'sxumreys'ule.
多くの者が領地の「領主」になった。
ta ajmarnes e+zerizo 'banrxucs' elw 'konrxucs' tus.
そして自分たちを「男爵」や「伯爵」と名乗ったのだ。
elnvu+cas bxanrxuks sxumsat era honef satma un.
エルヌヴッキャス男爵領もそうした土地の一つだった。
cod to:js gardos re dustuma gabtse.
この街は石の城壁で守られている。
reysima patca era decsxas ant.
人の数は千人ほどだ。
ers du:ce 'to:js'.
小さな「街」だった。
ers jabce to:js gow ers yapc gabma ozt sar.
危険な街ではあるが城壁の外よりは安全である。
ze:mga ers cavanan ha:so.
殺人は日常的な出来事だ。
gow ers bazce dec reys zemges re.
しかし十人が殺されることは珍しい。
'no:vce vols' fu:mos li.
「黒い狼」は落ち着いている。
had sur dew sxega me:fe se+pitle.
あれから二人は同じ部屋で寝た。
uldce yu:jenartis hxufes ned elnazo ko+zolm jabmiga now.
ひそかに用心していたが老傭兵はエルナを襲ってこなかった。
dog gachig sxega ci ned furjarnxe ot.
だから昨夜はちゃんと眠れなかった。
'no:vce vols' vasum sxus ci foy jupnxe.
「黒い狼」は床でよく眠れたらしい。
jen,dew wogno li ve:yizo.
今、二人は買い物をしている。
nediya ci jaya re pa:werzo 'no:vce vols"po.
外套を「黒い狼」からもらって外出できるようになった。
ers pazfon to:g maduwa somc kul.
肌着だけまとっているのは恥ずかしすぎる。
elna basliga pa:werzo somcule.
エルナは外套を肌着に羽織っていた。
sewruyuridresama rxafsa veyiga ilmofe ma+duzo.
風魔術師の少女はいろいろな服を買った。
ku+si,tamlolm tavma narzo za:ska cod satnxe.
普通、この地では体の大きさを測って裁縫する。
gow cod ko:rad yelnas so:rolzo.
だがこのやり方だと時間を必要とする。
dog elna jelega van narma uld ma+duzo.
なのでエルナは良い大きさの古着を選んだ。
ilmosum yujuga re uld yu:janrtisle now.
だが老傭兵からはいろんなことを言われた。
"jela:r e+gan yu ma+duzo.rxo:mofe ma+du kap jelato sup ned.uduce ma+du era u:tav van"
「動きやすい服を選べ。染色した服も選ばないほうがいい。地味な服が一番だ」
elna yolsiga yu:jenartisma yurfale.
エルナは傭兵の言葉に従った。
vekava li uldonsma go+zus ta joytuzo teg.
老人の強さと経験を理解しているからだ。
maduga tund ta yu+gil,ta pa:werzo.
胴着とズボン、そして外套を身に着けた。
now mende ya:.
だが問題がある。
"eto lakfe to:g.tavtod era van.ta tom lakin casma: mig pa:ladida"
「お前は美人すぎる。体つきもいい。そしてお前の銀色の髪はとても目立つ」
"vekava li"
「わかっています」
"umm...teminum,zuvas sup tom casma:zo..."
「うーん……本当は髪を切るべきなんだが……」
"ers ba:di!"
「駄目ですっ!」
elna garowa.
エルナは叫んだ。
"tsas vam sxumtesa sxaga cod lakin casma:zo ers mig lakfe.zavasum zuva ci ned"
uldons oves foy jod yurfatse.
「いつも私の師匠がこの銀色の髪はとても綺麗だって褒めてくださいました。絶対に切れません」
"teminum eto giglec"
「本当にお前は頑固だな」
jenum 'no:vce vols" elvog to:jsma mig sa+gxan va:nkale elnacho.
次に「黒い狼」はエルナと街のひどく汚い地区に行った。
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