第4話 ongo 依頼
"ha,u:tusum,ganugiv"
「はっ、実際、困ったもんだ」
uldons muwnogo.
老人は顔をしかめた。
"nomil tom sxumetisa sxelga foy noszo yuridustse"
「おそらくお前の師匠は未来を魔術で知ったんだろう」
elna anda.
エルナがうなずく。
"sxumetisa vasdasum wengo tu+kosozo.gow tu+koso pi:fesum e:lmas ci metsfigzo"
「師匠は占いが得意でした。でも占いはいつも正確には物事を当てられないんです」
"merlum ers.now tu+koso sxuls ci cilasfuzo.tom sxumetisa sxelva ilmofe noszo.ta sata yujuga tel.had cu+cha era..."
「そりゃそうだ。でも占いは可能性を知ることができる。お前の師匠はいろんな未来を知った。そして彼女はお前に言ったんだ。あの話を……」
"nagogav van yu:jenartiszo.jensor ongogav jod yu:jenartisle welzadi be:tnazo"
「私は優秀な傭兵を探しました。それからその傭兵に山賊退治を依頼したんですよ」
"jod ers.gow ers mig mende ongo.avto malzo cu?"
「そうだな。とはいえ、ひどく厄介な依頼だ。お前、金を持っているのか?」
elna yujuga.
エルナが言った。
"codtse..."
「これで……」
rxafsa fayuga tsazo sxupcitma wawle ta hxotoga ha+pxowan cabma fu+silzo.
少女は手を寝台の藁に入れると、ふくらんだ革の袋を取り出した。
a:goce ca:ri linas.
金属の音が鳴る。
"cod ers aln malsosgos"
「これはみんな金貨です」
"savu:r.wob malsosgosma pacta era cu?"
「待て。金貨はどれだけあるんだ?」
"sakdec ant era"
「五十枚くらいです」
uldons hures da.
老人が笑いだした。
"malsosgos lugnis cu?"
「金貨が足りませんか?」
"ne+do! ers a:mofe to:g.aviv ci cod malsosgostse tur te+sxuzo tsas nodos tarsuyzo"
「いや! 多すぎるんだよ。この金貨で三年はいつも酒を飲んで暮らしていける」
now vekeva ned foy.
だが少女にはわからなかった。
"ers a:mofe cu?"
「多いのですか?」
"ers a:mofe to:g.teminum,yu:jenartisma malsas yelnas lo:noma dognog...gow,ku+sin ers un malakgos ulf tur ant.ilmofe joycas yas now..."
「多すぎだね。まあ、傭兵の値段は仕事の難しさが関係するんだが……だいたい金貨一枚か三枚くらいかな。いろいろな条件があるが……」
"abova cod lo:no ers mig dozgin"
「この仕事はとてもむずかしいと思います」
"jod ers mujnat.vekev ned ja:mma temin patca set.gow cod mal ers a:mofe to:g.ta yem riscav ned tom ongozo"
「そりゃ確かだ。敵の本当の数さえわからない。だが、この金は多すぎる。そして俺はまだお前の依頼をひきうけていない」
"eto o:zura!"
「あなたは嘘つきですっ!」
"ozurav ned.duvikato cu? rizcogiv lombuv tuz 'gxa:' tus.takes jodzo kul"
「俺は嘘つきじゃない。誤解してないか、お前? 俺はお前を『ガキ』と呼ばないことは引き受けた。約束したのはそれだけだ」
"a..."
「あ……」
elna losxuga ers ned o:zura.
エルナはそれが嘘ではないことに気づいた。
"cho:ygxasuv tom sxumetisazo.now,avto malzo.dubemo:r,ta yalvi:r me:fe so:lozo"
「お前の師匠は気の毒だと思う。だが、お前は金を持ってる。忘れちまえ、そして新しい人生を始めるんだ」
"ne+do!"
「いやですっ!」
elna nedega no:vce volsma korwozo.
エルナは黒き狼の提案を拒絶した。
"selogav re sxumtisale.wonva zev.sxumetisama yurfa era zavas val tepc"
師匠に命令されたんです。私はやらなくちゃいけません。師匠の言葉は私にとって絶対なんです」
"hxadato re hosle cu?"
「ホス (訳注 狂気の神) に憑かれたか?」
"ne+do"
「いいえ」
elna gamowa eldanin yu:jenatiszo.
エルナは老いた傭兵を睨んだ。
"yoy.eto mig giglece.uld,sxelgo giglece resazo sagla tel..."
「なあ。お前もひどく頑固だな。昔、お前に似た頑固な女を知っていたが……」
rapdasum 'no:vce vols" kotsowa cafzo.
突然、黒い狼が顔色を変えた。
"a...avto fubma vunle dew novfibzo cu?"
「お……お前の左胸に二つ、ほくろはあるか?」
rxafsa tirega.
少女は驚いた。
"wam...wam sxalto cu? sor giminito vam tavzo cu?"
「なんで……なんで知っているんですか? いつ私の体を覗いたんですか?」
"ne+do! fu:mo:r!"
「違う! 落ち着け!」
no:vce vols yujugu va+bice yurfazo.
黒い狼は衝撃的な言葉を言った。
"sxulv foy tom madsazo"
「俺はお前の母親を知っているかもしれない」
minpac,elna afnorum mevega uldonsuzo.
一瞬、エルナは呆然と老人を凝視した。
"e,,,ers za:ce davka! eto u:tav zad!"
「わ……悪い冗談です! あなたは最悪です!」
"ne+do.davkalm yujuv ci ned honef yurfazo! ticav na:lzalm kiliko ta sxalasle!"
「違う! 冗談でこんな話が出来るか! キリコとシャラスにかけて誓う!」
teminum elna sxala ti+cace na:lzalm zerosile yurfama ye:nizo.
もちろんエルナは神々にかけて誓った言葉の意味を知っている。
jomsxis rxo:bin zerbi+sxuzo bac bagzos ti+cace yurfazo nxal sxalas ers ti+cama zeros teg.
シャラスは誓いの神なのでもし誓いを破れば恐ろしい神罰が下る。
nomil uldonsuma gardozeros ers kiliko foy.
おそらく老人の守護神はキリコだろう。
a:mofe yu:jenartis avas kilikozo gardozeros tus.
傭兵の多くはキリコを守護神としているものだ。
tits re nadin zerbi+sxuzo kilikopo pu:wa set ers rxo:bin omkozfin e+zema gardozeroszo wons wegnozo nxal.
自分の守護神を裏切るような真似をすればどれような神罰がキリコから下るのか想像すら恐ろしい。
dog nafa sup uldos u:tusum ozurato ned.
だからこの老人は本当に嘘は言っていないと考えるべきだ。
elna aboga ulf ers foy faleln ko:na.
エルナはこれは運命的な出会いかもしれないと思った。
"wob sxalto vam madsa meg cu?"
「あなたは私の母についてなにを知っているんですか?」
'vam madsa' abowa mxuln yurfale.
『私の母』という言葉が奇妙に思える。
"ega: mig lakfe,giglec to cedc,ta sosfe soln casma:"
「とても美人で、お前みたいに頑固で、そして明るい金髪をしていた」
"ega: lakis casma: cu?"
「銀髪なのでは?」
"ned.had resa ega: soln casma:"
「いや。あの女は金髪だったが」
"yatmito foy resazo"
「人違いかもしれません」
"ers foy.gow resama ba:bo ega: resa,ta novfib ye fubma vunle"
「かもしれん。だが女の赤ん坊は女で、左の胸にほくろがあった」
elna jinmiga.
エルナは尋ねた。
"nadum selanate jod soln casma:ma resale cu?"
「あなたはその金髪の女性とどんな関係だったんですか?」
"vo evig...da:sxo cedc"
「俺たちは……友達みたいなもんだった」
abowa ers o:zura.
嘘だと思う。
ulf cod uldons lakes jod resazo.
この老人はその女性を愛していたのかも。
savu:r.
待て。
elna aboga u:tusum cod reys ers vam kads foy.
この男は実際に私の父かもしれない、とエルナは思った。
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