もやしも積もれば山となる
我輩と同じように床に落とされ、蟻にも素通りされるもやしが増えてきた。そのうち山となるかもしれない。
これから拾って食べてもらえるのか、ゴミとして廃棄されるのか。
もやしたちがそれぞれどんな未来を予想しているのか我輩には分からない。
ただ一つ言える事がある。
人間よ、我輩にも命がある。
しかし、次の瞬間に無慈悲な言葉を聞いた。
「やだ、たくさん落としてるわ! 捨ててきなさい!」
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