読書と執筆の例え話をしたがあまり共感してもらえなかった話

 僕は主に書いてばかりであまり読まない。と言うのは、ここまでのエッセイを読んでくださった方はもうお気づきのことと思う。


 どうしてなのか。

 っというのを語ると長くなるので、例え話をするのだけれども、これが上手く伝わったり伝わらなかったり共感されたりされなかったりするので、ここに伝わったり伝わらなかったり共感されたりされなかったりした例え話を書いて行こうと思う。果たしてみなさんには伝わるのか。



※  ※  ※  ※



例1:スポーツ


 読書は観戦。

 執筆は試合。

 に例えられると思う。

 観戦と言ってもただ楽しむために見るだけではなく、チームの戦術や個々の動きを見たり技を盗んだりなどあるだろう。ただこれは、正直何百回も繰り返すようなものではないと思う。寧ろ、一度見たらあとはそれができるように練習した方が良い。

 試合は何十回でも何百回でもできることならやっておきたいと思う。場慣れができるし、他チームの戦術を試す良い機会になる。

 観戦100回試合1回のチームと観戦1回試合100回のチームではどちらが強いだろうか?

 僕は後者が強いと思う。だって、観戦100回している間、体動いてないからね。

 だから僕は、後者のような創作スタイルになるのだ。

 そして、その感覚で行くと、僕はもう充分過ぎるくらい観戦しているのだ。

 もちろん、この観戦と試合のバランスは、自分が求める創作スタイルによって大きく変わるものだと思う。例えば趣味程度でほどほどに


 ただまあこれには「読書は練習に入るよ」と言う意見を貰ってしまった。要は、伝わらないと言うか共感できない人もいたと言うことだ。ごもっともだ。人それぞれ執筆と読書に対しての向き合い方とスポーツに対しての向き合い方が違うのだから仕方ない。



例2:子供好き


 子供が好きだから自分の子供が欲しいと言う友人の意見を聞いたことがある。僕はそう言う感覚がないのでよくわからないのだけれど、だいたいそんなもんじゃあないだろうか。

 その人にとって子供好きと言うのは自分の子供が生まれても変わらないだろう。

 しかし、自分の子供が生まれたら、他人の子供よりも自分の子供に割く時間が増えるのではないだろうか?

 ただでさえ忙しいと言われている子育て。その子育てのさなか、他人の子供の面倒を見る暇はあるだろうか。仮にあったとして、自分の子供を蔑ろにしてまで他人の子供の面倒を見たいと思うだろうか。

 僕は子育て経験がないので言い切れないのだけれど、あくまで想像の領域で「自分の子供を優先するに決まっているし、他人の子供の面倒なんて見れない」と思う。

「子供が好きなんじゃないの? だったら他の子供の面倒も見れるでしょ?」

 と言うのが

「小説好きなんでしょ? だったら他の作者の小説も読まないと」

 と言われているのに似ている。

 自作と他作。どちらに時間を割きたいだろう。

 僕は自作に時間を割きたい。

 別に他の作品がつまらないなんて言わない。それぞれの子だから。誰だって自分の子が一番じゃないのかな。

 子育てをしたことなくてでも子育ての練習をしたいと言う人ならば、他人の子供の面倒を見るのかもしれない。

 でもその練習期間は自分の子供を育てる期間から考えれば1/1000(いやもっとずっと)以下になるのではないだろうか。

 きっと執筆もして読書もできる人ってすごいんだと思う。なんていうか、子育てしながら幼稚園の先生やるみたいな感じだと思う。それこそ寝る間もないと思うし、自分の時間がないと思う。


 これに関しては「まったく共感できないし、なんか子育てしてる人から一緒にすんなって言われそう」と言われてしまった。ごもっとも。

 ただまあけれどもね。

 そもそも例え話と言うのは違うジャンルのものを引き合いに出して、ニュアンスをよりつまびらかに伝えようと言うものなのだから、スポーツにしろ子育てにしろ例え話にしている時点で一緒にはなってしまうのだ。その点ご了承願えないのなら、になってしまう。



 と、まあ例を二つほど挙げさせていただいたのだけれど、どちらかだけでも共感を頂けただろうか。

 小説を書く人間でありながらあまり読まないと言う、ガラパゴスで進化した育ったんかお前はと言う性質の持ち主なので、共感を求めること自体が間違っているのかもしれないけれども。


 もしも共感を頂けたならコメントをください。

 そして「他にもこんな例えが」と言うのがあったら教えて頂きたいです。

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