サブスクについて考える

 サブスクが一般的になって曲も「出だしサビ」or「短めイントロ」が多くなっていると聴いたことが有る。なんでだろうと思ったんだけど、プレビューでだいたい最初の20秒くらいしか聴けないのでその影響もあるのかなとか。でも契約しちゃってる人は関係ないよね。

 と言うより膨大な数からお気に入りを見つけるために割けられる時間が限られてるって方が当てはまるか。数秒聴いて「違うな」と思ったら別の曲を試聴。このムーブを繰り返している人は多いと思う。だから初手で引き付けられるように最もキャッチーなサビを持ってくるか、あるいは声を早い段階で入れるかするんだなあと。


 これを「変わっな」と否定的に見る人も居るかも知れないけど、実力がある人なら無名でも聴かれる可能性があるって言う点も考慮こうりょすると、私は割と肯定的。


 そもそも昔はなんで呑気のんきに長々イントロから始める曲が多く在ったかって言うと、曲を知るタイミングはテレビかラジオしかなくてそれを見るしかなかったからだと思う(あくまで予想)。そして一度人気が出てしまえばある程度固定されるから。「この人の曲だから聴いてみよう」という感覚がいまより強かったんじゃあないかなと思う。だから一生懸命キャラ付けをしてたわけで。


 まして、自分で発掘しようって人は相当な音楽好きにしかいなくて、今みたいに手軽にはできないわけだから、テレビが売ろうとした音楽しか売れなかったわけだ。

 ってことを考えると、やはり今の方が自由でいいよねと思う。ニコニコ動画やYouTubeが盛り上がっていた頃からその片鱗へんりんはあったけれど、より顕著けんちょに現れたんじゃあないかなって。もう今テレビの力ってそれほどないし。(昔に比べてってこと)



 これは出版業界にも言えることかなって思う。

 昔は出版社が売り出したい本しか人の目に触れることはなかった。でも今は無料で色々読めるから、実力さえあれば企業がバックに居なくても読んでもらえる。これが書籍化となってくるとまた話は変わってくるんだけど。


 と言うことは、小説の書き方が「出だしサビ」or「イントロ短め」となるのも必然なのかなーとも思ったりするわけで。


 全部がイコールでは結べないけれど、そういう部分がやはり音楽と小説ってのはどういうわけだか関連づいている気がするなと思ったのでした。

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