応援コメント

第二十六譚 町は《冬》を終わらせない」への応援コメント

  • このエピソードは、夢見里さん相当苦しんで書いたんじゃないのかな、と思いました。人殺しの(※結果論的には殺してはいませんが)罪悪感を描かねばならない。その苦しみを一度自分の胸に想起し、抱き、確かめなければならない。そしてそれを、……告白させなければならない。そう暗然としてしまうくらい真に迫る罪悪感の叙述でした。「浸みだしてきた血潮が彼の精神を侵していく様が」そうか、人を殺めるとはそういうことなのか・・・、と今自分が読んでいるのは小説なんだということを忘れて呆然としてしまいました。

    作者からの返信

    刈田狼藉さん 続々と読み進めていただき、ありがとうございます。
    仰るとおり、執筆しているときにはそれぞれの登場人物の心境になりきっているので、百面相しながら原稿にむかっていました。
    誰も彼もけっして悪いにんげんなどではなく、状況によって悪に定義される行動を取ってしまっただけです。この季節殺しには悪人というものはいません。ただ、罪があるだけなのです。
    のめりこんで読んでくださっていること、とても嬉しく、作家冥利につきます。重ね重ねになりますがありがとうございます。