冒頭の雪景色の部分を読んでいて、
ふと頭に浮かんだのは『紅玉いづき』さんの三部作の最後の物語。
確か、雪深い国が舞台だったはずで、読むだけで寒さや痛さを思い出させられたことを思い出しました。
静かな始まりに溜め息でます。
どうすればこんな綺麗な表現出来るんでしょう?
冒頭部分は単純な好みの問題もあるんでしょうが、読者選考の四作品より断然入りやすいです。
作者からの返信
橘 月さん 投稿してすぐに、読みにきてくださるなんて、感激致しております。真に有り難うございます…!
そうしてさすがは橘 月さん、鋭い……というか、まさか透視をなさっているのではないでしょうか。私は昔から《紅玉いづき》さんのことを敬愛していて、あの三部作は特に物書き人生におけるバイブルのような小説なのです。なので、影響は受けていると思います。もちろん、題材や登場人物の価値観、文章の質そのものはずいぶんと違いますが。
毎度有難いお言葉を頂戴し、ほんとうに恐縮でございます。私が書きたいのは絶望や頽廃のなかにある《美》なので、それを冒頭である程度描写することで、おなじ趣味 おなじ趣向を持った御方の目に留まるのではないかと思い、美のある冒頭を心掛けています。実は拙作《人形師は祈らない》でもおなじ手法をもちいています。
雪の静けさや冷たさ、静寂に響く感覚……すべてお見事です。レベルが高すぎる……
作者からの返信
有難いお言葉を賜りまして、恐縮致しております。まだまだです。ですが、未熟だからこそ、これからも精進していきたいと思っております。
季節を巡る物語を楽しんでいただければ幸いです。
夏に、冬の物語というのもきっと、すずやかでよいと思います(*^▽^*)