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奇怪病棟

奇怪病棟

七星

おすすめレビュー

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★★★
★33
12人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 夢見里 龍
    589件の
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    ★★★ Excellent!!!

    彼らの《奇病》は美しい

    この病棟には、複数の患者が隔離されています。彼らを蝕む病は、俗に奇病といわれる稀なものばかり。病に侵された彼らを護り、安らぎをもたらすべく病棟があるのか。それとも彼らを幽閉する檻でしかないのか。
    真実は、彼らそれぞれの胸のうちにあるのみです。

    ひとつだけ、確かなことは彼らの奇病は美しい。

    時々互いの血液を入れ替えなければ、死に絶えてしまう姉弟。涙から蝶の痣が増え続ける娘と蔦が伸び続ける男。

    奇病が繋ぐ、歪な絆もまた美しく。

    カウンセラーの視点から眺めるそれらは、吐息が触れるだけでも崩れてしまうほどに繊細な、檻のなかに飾られた《芸術》のようにも想われるのです。

    私はまだ《101号室》と《247号室》を覗いただけ。これからどのような患者と巡り逢えるのかと期待を寄せて、現段階では星ふたつとさせていただきます。

    • 2018年11月25日 15:54