至福のご飯

白鏡 輪

第1話 市販の協力タッグ

日々の学生人生に疲れたとき、社会人生でもそうだろう。唐突にこう思うはずだ、

「美味しい物が食べたい。」

これは私が文化祭やテストに明け暮れ疲れ果てた時の事だ。


長い登下校を終え、椅子に腰を下ろすと急に「ぐぅ~~。」と鳴る。

「腹減ったなぁ~。なんか無かったっけ?」空腹感を覚えた私はお腹を満たすため冷蔵庫へと向かう。

「お!あったあった。ついでにこれも飲むか。」冷蔵庫から取り出したるは黒い三角形の菓子。そして午前に飲むと死ぬと言い伝えのある黄金の恵み。それを取り、机へと並べる。小皿、フォーク、それに小さめのコップ。箱から取り出し小皿に乗せる。1Lペットボトルの黄金の恵みをコップに注ぐ。これで完成今日のお三時。


用意を終えると椅子に座り早速食事の時間だ。

銀のフォークに手を掛け、黒い三角形の菓子をフォークで切る。上手く小さなフォークに乗せるとそれを口へと運ぶ。

「!?」

久しぶりに食べても味は変わらない、自分の好きな味だ。ほろ苦いこの味の中に目立ち過ぎず、あるのは確かに分かるほんのりとした甘味。それを上手く引き立たせているスポンジの存在。この一口はまるで口の中でアイドルのコンサートをしているのではないか?口の中でコンサートが終わらない内に更にアンコールを掛けておく。一口、また一口と食べ進める内に口の中が盛り上がりが下がってきた。これはまずい!何かいい手は無いのか!と考え周りを見ると発見した。R社に負けたくない。ずっとこっちを飲んで生きてきた、黄金の恵みだ。コップに淹れてある分を一気に飲み干す。するとどうだろか、口の中は活気をどんどん取り戻していくのだ。ほんの少し入った柑橘系の風味が疲れた口を、体を洗い流していく。このコンボはえげつない。どこかのD4C並みにやばい。さっぱりした後濃厚な味が広がる、またさっぱりさせていくといつの間にか皿には何も無かった。人は幸せな時ほど時間を忘れると言う。どの位経ったのだろうか。そう思い時計を見ると、

「五分しか経ってねぇ。」

き、きっと長く感じたんだよ。そうそう、感覚が長く味わいたいと遅くしたんだよ。


ま、まぁ、美味しい時間。この時間は様々な人に与えられるもの。君はどんな時間を過ごしていくのかな?私はのんびりとこの瞬間を味わうよ。

























答え:(マツモトの)チョコケーキ二切れと、午後レモン1L

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至福のご飯 白鏡 輪 @shiro3295

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