第二十四場 明けの明星

●???


 役目を終えたアントニは鳥になる。


♪同じ空を見て(rep.)


チャスカ 「おかえりなさい」


チャスカ”雲の向こう ずっと見てたの”

    ”その瞳が深く 沈んだときも”

    ”優しいあなたの手は 祈りをつむいだ”

    ”同じ空の下で ”


アントニ”過ぎし日に 君を失って”

    ”その姿に やっと たどり着いた”

    ”果てない時の先 風はまた巡った”

    ”同じ空の下で”

アントニ”陽が沈み 光が消えても 覚えていたよ あの約束”

チャスカ”太陽は いつの日も昇る”

二人  ”彼らを照らし包む”

    ”この気持ちを 忘れない 何度空が巡っても”

    ”一緒に歌を歌っていよう”

    ”この愛は 永遠に”

    ”言葉より伝わる 魂 離れない”

    ”ただ同じ空を見ていたい”


アントニ「……待たせたかい?」

チャスカ「ううん、ちっとも」


 二人は楽器を禁足地に残して去る。

 暗転。

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