必要なもの

カロン

必要だったもの

私は何をしていたんだろう…ただそれだけが頭の中に浮かんできた。

後悔なのか解放感なのかわからない感情を抱いて私は立っていた。

足元には汚らしい肉がごろごろと転がっていた。

“汚い…”そんな光景を見てもこういった感想しかでてこなかった

しばらく“ぼー”っとしているとかわいらしい声が耳に入ってきた。

「魔王様!次はどこに行きますか?」

その声に淡々と私は答えてしまった

「どこでもいい…この感情がなくなるなら」

かわいらしい声の持ち主は「うーん」と首をかしげた

「なら!いいとこ知ってますよ!魔王様が好きなあの感情を持った人がいる場所」

いたずらを今からするように彼女は小声で話した

「なら、そこに行こうか」

「はーい!」

私たちはまた歩き出した、次の町で待ち受けることも知らずに…

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必要なもの カロン @dool_live

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