終章
宮殿に足音がこだまする。
水が引いて行く。そればかりか、元の輝かしい宮殿の姿に戻っている。
「メル、時は満ちた」
彼の声は愛しい銀髪の少女へと注がれる。
「どれだけ会いたかったか」
魂の片割れと離れて生きていく地獄を、彼は味わった。
もう、終わりだ。
万人を魅了する歌を奏でる歌姫を起こすのは彼の使命。
「歌姫の願いが世界を救ったんだ。もうお役御免だろ?」
彼は優しく銀髪の少女を抱き起したのだった。
歌姫の願いは世界を救うか 七海 露万 @miyuking001
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
近況ノート
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます