この作者は悪魔だ――――

これは、自己解釈です。
この物語の結末を見たとき、なるほどなと思いました。
この物語のキモは神の赦しに対する最高の皮肉だと思います。
シスターの罪は世間的には決して赦されない。
いっそ罰でも受ければ心も休まりますが、神様は悔い改めればその罪さえも赦してしまいます。
それ故、彼女は一生罪悪感を抱き、最後に後悔して死ぬでしょう。
解決方は、彼を殺すか自分が死ぬことでしょうが、いずれも人を殺すことは神への最高の侮辱なので教徒の彼女が出来るはずがありません。
そして、彼女は二重にも三重にも板挟みにあって、苦しみ続けるのです。
こんな敬虔な信徒に残酷な運命を仕組む作者は悪魔です(褒め言葉