第3話
「ちょっと職員室にようがあるからユッキー先に帰ってて。」
「うん、わかった。じゃあね…」
聞きたいことっていうのはなんで部員が私とユッキーの2人しかいないのかってことなんだよね。人数少ないくせに卓球台とかボールもある。何より使った形跡のあるラケットがあることがおかしい。
「山田先生、今部活終わりました。部室の鍵です」
「はい、お疲れさまでした。気を付けて帰ってください」
「すみません。その前にちょっと聞きたいことがありましてお時間よろしいですか?」
「はい、どうぞ」
「なぜ卓球部って私と大久さんの2人だけなんですか?」
「いえいえ3年生がいますよ。2年生もいましたが」
「いた…って言うのも気になりますけど今日3年生はなんで部活に来てなかったんでしょう」
「3年生は進学校に行きたい子ばかりなのでもう参加することはないでしょう。2年生は2人でしたが今伝えたように3年生が休むようになって口論になってしまって…。3年生が来ないなら辞めるとの結論を出してしまいました。」
「えええ…ということは3年生はゴースト部員。実質部活するのは私と大久さんの2人ってことですね」
「その通りです。そして私は顧問ですが卓球未経験なので指導はできませんというか仕事が終わらなさ過ぎて申し訳ないですが部活に参加しに行く余裕がないのです…。それでも3年生が経験者だったので去年まで大会で好成績を残してました。先輩も指導者もいなくて不安かもしれませんがこれから頑張ってください。」
やたらと道具が揃っているし部室もあるのは先輩たちが成績残してたからか。
先輩がいないのはやりやすいけどまさか指導者さえいないとは思わなかったよ。
「わかりました、できるだけやってみます。では失礼します」
さすがにユッキーに教えてもらってばかりっていうのもかわいそうだし、コーチしてくれるような人いないかな。そうだ!ユッキーの家に卓球台あるって言ってたし家族も卓球してるはず。ユッキーの家族の知り合いに卓球の指導できそうな人を紹介
してもらえないか明日聞いてみようかな。
たっきゅーぶ 朱里 @syuri7
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。たっきゅーぶの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます