そのまま生きるとき
人間は人間であって、生き物であって動物である。だから気分というものがあるし、それが上下するのは自分だけではどうにもならない仕方のないことである。
いいわけだ。とてもいいわけであることはわかっているが、改善しようなどと志の高い人間ではないことは自分が一番よくわかっている。ナマケモノというが、ナマケモノにも失礼だ。あれはあれでしっかりと生きている。
本日は平成三十年の十二月四日。火曜日。週末にはまだまだ遠い一日。
そして僕のかばんには潜んでいるものがある。
辞める。
年齢も年齢で、この次はどうなるのかという不安がすごくある。
けれども僕は現状がとても嫌いになった。面倒な人間である僕は一度嫌いになってしまったものはとことん嫌いになる。火を出さず炭のごとくアンチになる。
昔に比べて少しは大人になったのであからさまに悪態をつくことはない。が、つけることなら悪態をつきたい。
こんなぐちゃぐちゃした状態を長く続けたくはない。これはあんまりだからだ。
だからかばんに潜ませている。
周りに迷惑をかけることになるが、しかし、次がなければ僕はここまでだったというだけで、それはもう消えていいのだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます