“かなり強引なの”を試したくなったララ様(ちゃま)

※“ララ様”と書いて“ララちゃま”と呼びます。

※ララ様は例によって小学4年生の体形です。

※今回も、相手の男は龍野です。

※ヴァイスは龍野の補助役です。本編中では、龍野とは致しません。

※今更な話ですが、アルマ帝国とヴァレンティア王国の倫理観は消し飛びました。

 女性同士のキスなど日常です。ただしご安心ください、キス以上には(今回は)発展致しません。



「私をここに呼びつけるとは何のつもりだ、龍野?」


 ヴァレンティア王国、ヴァレンティア城にて。

 アルマ帝国第四皇女、ララ・アルマ・バーンスタインは、アルマ帝国が首都、リゲルの象徴たる皇城『カメリア宮殿』から離れる事に不満を抱き、ぶうたれていた。


「すんません師匠。

 今日、式典の護衛に駆り出されて、呼びつけざるをえなかったんです」


 それに答えるは、ララの弟子にしてヴァレンティア王国のたる須王龍野。

 彼の言葉通り、この日だけは式典があった。そして彼はヴァイスのであり、当然護衛として駆り出される。

 いくら師匠であるララの呼び出しであっても、応じるには難かった。


「ふん、まあいい。ネーゼ姉さまにテレポートしていただいたからな。

 なあ龍野、今回呼びつけたのは“新しい事”を試したかったからだ。わかるか?」

「ええ」


 既に理由を聞いている龍野は、フラットに答える。

 ララは「話が早い」といった様子で、続けた。


「そうだ。

 “私の呼吸を塞ぎながら、私を貪る”というものだ!」

「つーて師匠」


 龍野が「今更っすか?」とばかりに、切り出す。


「そういうプレイでしたら、既にしてますよ。

 キスしながらっていう……」

「馬鹿者! “激しさ”が足らんのだ、“激しさ”が!」


 ララはいつものプレイに、マンネリを感じていたのだ。


「だったら、良い案がありますよ。

『ヴァイスとシュシュに、交代でキスしてもらう』ってヤツです。

 あ、ブランシュ殿下とグレイス殿下もお呼びしますか?」

「いらん! あいつらにはあいつらの時間がある! ヴァレンティアの王女二人で十分だ!」


 言葉遣いとは裏腹に、気遣いが上手なララ。

 そんな師匠の様子を見た龍野は、ばつが悪そうに頭を掻いた。


「まぁ、あくまで俺のワガママですからね。

 それじゃあ、ヴァイスとシュシュを呼びますか(シュシュを引きずり込むのに、時間は……かかる、か? けどヴァイス曰く、『玲香さん(前エピソード参照)と二人きりでナニかしていたわ』だからな)」


 龍野は念話を始める。

 一分後、ヴァイスとシュシュがやってきた。


     *


「それじゃ、師匠」

「ん……❤ ふぁっ、きたぁ……!❤」


 四つん這いになったララを、後ろから貪り始める龍野。

 そしてララの正面には、ヴァイスとシュシュが控えていた。揃って目をとろんとさせている。


(うふふっ、ララ殿下ったら可愛い……❤)

(あぁ、わたくしによく似ていらっしゃいますわ、ララ殿下……。わたくしが兄卑とシている時は、こんな感じでしたのね……❤)


 それぞれがピンク色の本音を心の中で漏らしながら、ララの赤く染まった顔をまじまじと見つめる。

 と、ヴァイスがララの両頬をそっと掴み、軽く自身の顔へと引き寄せた。


「んっ……❤」

「んっ、んむっ! んん……❤」


 予期せぬタイミングのキスに、動揺するララ。

 しかしヴァイスは容赦せず、舌を絡め始めた。


 そう。

 今まさに、“激しいプレイ”が始まったのであった。


「んっ、んふっ、んっ、んちゅっ、んんっ❤」


 龍野が激しく求めるのに合わせ、ララの呼吸も苦しくなる。

 当然振動はヴァイスにも伝わるのだが、彼女はむしろ味わっていた。


「ん……❤」

「えっ……」


 ヴァイスが酸素の限界を感じ、一度優しくララを離す。

 ララは寂しそうな表情を浮かべるが、すぐに唇を塞がれた。


「んふふ❤」


 今度はシュシュが、ララの唇を塞いだのであった。

 やはりヴァイス同様、舌を絡める。


 ぴちゅ、くちゅという音をBGMに、龍野はただララを貪っていた。


     *


「…………」

「んっ❤ んむぅっ❤(ひっ……❤ また、龍野に刻み付けられちゃうぅ❤)」


 龍野のペースが一段と激しくなってきた頃。

 ララはヴァイスと、唇と舌を絡め合っていた。


「ふふ……❤ ちゅっ、ちゅぅ❤」

「んっ❤ んちゅっ、んむうぅっ……❤(あっ、やだっ、膨らんできてるぅ❤)」


 と、龍野が限界を迎えた。


「………………ッ!」

「んんんんんん~~~~~っ!❤(んぅ……また、子供がデキちゃうかも……❤ もう二人も、いるのにぃ❤)」


 ララが涙目になるも、それでもヴァイスはキスの縛めを解かなかった。龍野もまた、ララの熱を直接味わい続けていた。


「ぷはぁっ。シュシュ❤」

「はい、お姉様❤(ふふっ、ララ様とのキスに加えてお姉様との間接キス……❤)」


 玲香の影響で、すっかり女性同士のコトに慣れてしまったシュシュは、ララの両頬をそっと掴んで唇を重ねた。


「んっ❤」

「んんっ❤(ふふっ、酸欠気味なのも心地いいな❤ 全身、特に今龍野と繋がっている所が、ジンジンと……❤)」


 龍野達四人、その中でも特にララは、全身を駆け巡る快楽に酔いしれていた。

 この爛れた宴が終わったのは、十二時間後であった。



 作者からの追伸


 有原です。

 ついにララちゃまが全力で奮闘されると聞いて、ささやかながらプレゼントを差し上げたく作成いたしました!


 自信作ですが、お気に召していただけたでしょうか?❤


 最後に、アルヴァーレのコスをしたヴァイス、ブランシュ、グレイスがそれぞれの騎士様にメチャクチャにされる話を貼って終わりにします!

(その直前のエピソードも、併せてどうぞ)


 では、今回はここまで!

 またね、ララちゃま!❤


部屋脇の張り紙

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887580347/episodes/1177354054887591646


鎮(チン)圧部屋

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887580347/episodes/1177354054887646120

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