(速報)例の悪ノリ軍団、またもや暴挙に出る

ドクター・ノイベルト

「フフフ……ついに完成だな、ゲープハルト」


ドクター・ゲープハルト

「ええ、先生」


二人

「「この『フェイス君抱き枕』が……!」」


ドクター・ゲープハルト

「では、グレイス殿下にお渡しして参ります」


ドクター・ノイベルト

「頼んだぞ」


     *


 翌朝、グレイスの部屋にて。


グレイス

「ん……。

 あら、これは?」


 グレイスが梱包された箱を見つける。


グレイス

「気になるわね……」


 恐る恐る、箱を開ける。


グレイス

「こ、これは!?」


 そこには、銀狐、いやクレドの眷属である“フェイス”――銀の髪と狐の耳、そして尻尾を備えた少年――がプリントされている抱き枕が一つ、あった。


グレイス

「また、あのドクター達ね……ん」


 ふと向けた視線の先に、いつも抱きしめているララの抱き枕(Aタイプ。つまり小学4年生の体形)が目に入った。


グレイス

「イイ事、思いつきましたわ。うふふ❤」


 グレイスはフェイスの抱き枕を、ララの抱き枕の上に覆い被せる。


グレイス(ララの抱き枕を操りながら)

「きゃっ! な、何をするフェイス……フェイス?」


グレイス(フェイスの抱き枕を操りながら)

「ララお姉ちゃん、僕もう我慢できないよ!」


グレイス(ララ枕を操りながら)

「ば、馬鹿者! 何を言ってるんだ……? 今ならまだ許してやるから、早く離れて――」


グレイス(フェイス枕を操りながら)

「嫌だ! 僕、ララお姉ちゃんの事が好きなんだっ!」


グレイス(ララ枕操り中)

「ほ、本当にやめろ、やめてくれっ!」


グレイス(フェイス枕操り中)

「嫌だって、言ってるの! んんっ❤」


グレイス(ララ枕操り中)

「んん……っ!?❤」


グレイス(フェイス枕操り中)

「んっ……ぷはっ❤」


グレイス(ララ枕操り中)

「っ……はぁっ、はぁっ、はぁ……❤ フェイス貴様、いい加減に……バカ、どこに手を掛けてるんだ!?」


グレイス(フェイス枕操り中)

「ハァ、ハァ……❤ ララお姉ちゃん、僕のココ、パンパンになっちゃった❤ 落ち着けて?❤」


グレイス(ララ枕操り中)

「や、やめろフェイス……❤」


グレイス(フェイス枕操り中)

「やだ❤ んっ、お姉ちゃんのカラダ、綺麗だね❤」


グレイス(ララ枕操り中)

「そ、そうか……❤」


グレイス(フェイス枕操り中)

「ふふっ❤ 僕、お姉ちゃんが大好き❤」


グレイス(ララ枕操り中)

「私もだ、フェイス……❤」


グレイス(フェイス枕操り中)

「じゃあ頂くね❤」


グレイス(ララ枕操り中)

「んんっ!? このっ、大、馬鹿者、が……❤」


グレイス(フェイス枕操り中)

「はぁ、はぁ❤」


グレイス(ララ枕操り中)

「こらっ、動くなっ、やめっ❤(裏声:なんでコイツがこんなモノを……❤ くっ、悔しい……❤)」


グレイス(フェイス枕操り中)

「んっ、んちゅっ❤」


グレイス(ララ枕操り中)

「んんっ、んむっ、んちゅぅっ❤(裏声:この甘えんぼめ……❤ そんな私も、甘えんぼなのかもな……❤)」


グレイス(フェイス枕操り中)

「ぷはあっ❤ んっ、ちぅちぅ……❤」


グレイス(ララ枕操り中)

「こらっ、やめぇっ❤(裏声:私のこんな胸にも、反応してくれるなんてな……❤ ふふっ、好きなだけ舐めろ❤)」


グレイス(フェイス枕操り中)

「お姉ちゃん、僕っ、もう……❤」


グレイス(ララ枕操り中)

「いいぞ❤ 好きな、だけ……❤(裏声:んっ、世継ぎを作るのはまだ早いのにぃ❤)」


グレイス(フェイス枕操り中)

「………………ッ!」


グレイス(ララ枕操り中)

「ふぁあああああああっ!❤(裏声:ぐぅうううううっ!❤ コイツ、何て、量、だ……❤)」


グレイス(フェイス枕操り中)

「はぁ、はぁ、はぁ……❤ すぅ、すぅ……」


グレイス(ララ枕操り中)

「はぁ、はぁっ……❤ フェイス……❤ おい、フェイス?(裏声:もう眠ったのか。まあいいか、勝手に愉しませてもらおう❤ えい、えいっ❤)」



 結果、グレイスは危うく公務に遅れそうになった。が、ゼルギアスの警告で事なきを得た。

 余談だが、その日を境に、ゼルギアスのグレイスを見る目が白く冷たいものになったそうな。

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